畑で使っていたネットの片付けをしました。ネットは獣除けやツル性のお野菜を育てるときに使っています。エンドウマメのところには、もうすぐネットを張ります。まだ小さいけれど、巻きひげが可愛いです。

ネット。網。網状の道具。
網ってとてもおもしろい構造ですね。伸びたり縮んだり、重いものにも耐えてくれる。エンドウマメ、キュウリ、白ゴーヤ、ツルありのササゲ……どれもかなりの重さだと思います。そして、どこか一部が切れたりしても、全部が壊れたりはしない。
素材、大きさ、編み目の密度、紐の交点の結び方、用途によってつくりはいろいろですが、昔々から使われてきた道具のひとつなんだろうなと想像します。

旅行で九州を訪れたとき、うちのお婆ちゃんは農閑期には漁網を編む仕事をしていたよという話を聞きました。
わたしの祖母も畑仕事の合間にはよく編みしごとをしていました。6年前にラオスに行ったときは、歩きながら袋を編む女性を見かけました。
たとえば子守りをしながら、音に耳を澄ませ、指先の動きに注意を払う……編みしごとには小気味よさがあって、その様子にはとても魅力を感じます。ずっと見ていたくなってしまう。

やまのあいだファームでは、クモに出会うことがよくあります。
クモの巣。強風のあと、雨の日、大きな虫が引っ掛かっているとき、その強靱さに驚きます。
わたしは、気をつけているのだけれど、ときどき引っ掛けてしまいます(ごめん)。でも、気づくと、壊してしまったところがきちんと修復されています。
強いだけではなくて、すぐに直してしまうところ、憧れです。
かっこいい。

●ますお