「海ノ向こうコーヒー」より、コーヒー豆の個性を引き出す、ハンドドリップでのおすすめの淹れ方をご紹介します。飲食店やカフェなど、プロの方向けのレシピなので、最初はむずかしいかもしれませんが、もしよければ参考にしてみてくださいね。

先の細いケトルを使って、お湯を細く長く注ぐのがポイントです。お湯を注ぐ量の調整ができるようになると、ご家庭でも簡単においしいコーヒーを淹れることができますよ。
 
※レシピはすべて「ハリオV60」のドリッパーを使用しています
※目安時間は、抽出にかかる累計時間です

海ノ向こうコーヒーオリジナルブレンド

<準備するもの>
コーヒーの粉 20g (中挽き)
お湯 280ml~(90℃)

<手順>
ドリッパーにペーパーフィルターとコーヒーの粉をセットしたら、お湯は3回に分けて注ぎます。
1)コーヒーの粉全体がしめるようにお湯を20mlほど注ぎ、40秒蒸らします。
2)「の」の字をえがくように、ドリッパーの真ん中に150ml注ぎます(目安時間2分~2分30秒)。
3)同様に、100mlのお湯を注ぎます。お湯はすべて落とし切らず、250ml抽出できたらドリッパーを外して完成です(目安時間3分以内)。

<ポイント>
2ではゆっくりと注ぎます。ただし、あまり時間をかけすぎると雑味が出るので、目安時間を参考に、注ぐお湯の量を調整してください。

ラオスの森コーヒー

<準備するもの>
コーヒーの粉 20g(中挽き)
お湯 280ml~(85℃)

<手順>
ドリッパーにペーパーフィルターとコーヒーの粉をセットしたら、お湯は5回に分けて注ぎます。
1)コーヒーの粉全体がしめるようにお湯を20mlほど注ぎ、35秒蒸らします。
2)「の」の字をえがくように、ドリッパーの真ん中に100ml注ぎます(目安時間1分15秒)。
3)同様に、70ml注ぎます(目安時間1分45秒)。
4)同様に、50ml注ぎます(目安時間2分15秒)。
5)残りの30mlほどを注ぎます。お湯はすべて落とし切らず、250ml抽出できたらドリッパーを外して完成です(目安時間2分45秒)。

<ポイント>
お湯の温度は低めにし、苦味を強調し過ぎないようにします。時間をかけずさっと抽出することで、チョコレートのような甘みとコーヒーのコクを楽しめます。

ミャンマーの庭先コーヒー

<準備するもの>
コーヒーの粉 20g(中挽き)
お湯 290ml~(90℃)

<手順>
ドリッパーにペーパーフィルターとコーヒーの粉をセットしたら、お湯は5回に分けて注ぎます。
1)コーヒーの粉全体がしめるようにお湯を20mlほど注ぎ、35秒蒸らします。
2)「の」の字をえがくように、ドリッパーの真ん中に100ml注ぎます(目安時間1分30秒)。
3) 同様に、70ml注ぎます(目安時間2分10秒)。
4) 同様に、60ml注ぎます(目安時間2分30秒)。
5)残りの40mlを注ぎます。お湯をすべて落とし切らず、250ml抽出できたらドリッパーを外して完成です(目安時間3分)。

<ポイント>
蒸らし時間は短く、お湯の投入回数は多めにするのがポイント。ゆったりした気持ちで抽出してください。少し難しいですが、ゆっくり抽出するほど甘みが引き出されます。

雲南の桃源郷コーヒー


<準備するもの>
コーヒーの粉 20g(中挽き)
お湯 280ml~(87℃)

<手順>
ドリッパーにペーパーフィルターとコーヒーの粉をセットしたら、お湯は4回に分けて注ぎます。
1)コーヒーの粉全体がしめるようにお湯を20mlほど注ぎ、40秒蒸らします。
2)「の」の字をえがくように、ドリッパーの真ん中に130ml注ぎます(目安時間2分)。
3) 同様に、80ml注ぎます(目安時間2分半)。
4) 残りの50mlを注ぎます。お湯をすべて落とし切らず、250ml抽出できたらドリッパーを外して完成です(目安時間3分)。

<ポイント>
お湯の温度を低めにすることでフルーティーな香りをお楽しみいただけます。甘みと香りを強く感じることができるレシピです。

バリの湧水コーヒー

<準備するもの>
コーヒーの粉 20g(中挽き)
お湯 280ml~(85℃)

<手順>
ドリッパーにペーパーフィルターとコーヒーの粉をセットしたら、お湯は4回に分けて注ぎます。
1)コーヒーの粉全体がしめるようにお湯を20mlほど注ぎ、35秒蒸らします。
2)「の」の字をえがくように、ドリッパーの真ん中に120ml注ぎます(目安時間2分)。
3) 同様に、70ml注ぎます(目安時間2分半)。
4)残りの60mlを注ぎます。お湯をすべて落とし切らず、250ml抽出できたらドリッパーを外して完成です(目安時間3分)。

<ポイント>
お湯の温度を低めにすることで酸味を抑え、まろやかな味わいに。甘みとやさしい酸味を楽しめるレシピです。

インドネシアのマンデリンコーヒー

<準備するもの>
コーヒー 20g (中挽き)
お湯 280ml~(90℃)

<手順>
ドリッパーにペーパーフィルターとコーヒーの粉をセットしたら、お湯は5回に分けて注ぎます。
1)コーヒーの粉全体がしめるようにお湯を20mlほど注ぎ、40秒蒸らします。
2)「の」の字をえがくように、ドリッパーの真ん中に100ml注ぎます(目安時間1分20秒)。
3) 同様に、60ml注ぎます(目安時間2分)。
4) 同様に、50ml注ぎます(目安時間2分20秒)。
5)残りの50mlを注ぎます。お湯をすべて落とし切らず、250ml抽出できたらドリッパーを外して完成です(目安時間2分40秒)。

<ポイント>
しっかりとコクのあるコーヒーなので、すこし速めに抽出し、すっきりとした味わいに仕上げる淹れ方です。お湯の温度を高くすることにより、マンデリンらしい深みのある香りを楽しめます。

ネパールのつぼみコーヒー


<準備するもの>
コーヒーの粉 20g(中挽き)
お湯 約280ml~(85℃)

<手順>
ドリッパーにペーパーフィルターとコーヒーの粉をセットしたら、お湯は5回に分けて注ぎます。
1)コーヒーの粉全体がしめるようにお湯を20mlほど注ぎ、35秒蒸らします。
2)「の」の字をえがくように、ドリッパーの真ん中に120ml注ぎます(目安時間1分20秒)。
3) 同様に、50ml注ぎます(目安時間1分50秒)。
4) 同様に、50ml注ぎます(目安時間2分20秒)。
5)残りの40mlを注ぎます。お湯をすべて落とし切らず、250ml抽出できたらドリッパーを外して完成です(目安時間2分50秒)。

<ポイント>
お湯は均一に、ゆったりめに注ぎましょう。そうすると、ネパールの特徴である甘みとコクを引き出せます。お湯は沸かしてから1分ほどおいて低めの温度にすると、苦みを強調しすぎずおいしく仕上がります。

カフェオレブレンドコーヒー


<準備するもの>
コーヒーの粉 20g(中挽き)
お湯 280ml~(90℃)

<手順>
ドリッパーにペーパーフィルターとコーヒーの粉をセットしたら、お湯は4回に分けて注ぎます。
1)コーヒーの粉全体がしめるようにお湯を20mlほど注ぎ、40秒蒸らします。
2)「の」の字をえがくように、ドリッパーの真ん中に130ml注ぎます(目安時間1分30秒)。
3) 同様に、70ml注ぎます(目安時間2分20秒)。
4)残りの60mlを注ぎます。お湯をすべて落とし切らず、250ml抽出できたらドリッパーを外して完成です(目安時間3分以内)。

<ポイント>
ゆっくりと抽出することで、ミルクに負けないしっかりと濃度のあるコーヒーに仕上がります。ただし、あまり時間をかけすぎると雑味が出るので、目安時間を参考に、注ぐお湯の量を調整してください。

ブラックで楽しむ場合は、すっきりした後味に仕上げるため、お湯を注ぐ時間を短めに、2分30秒以内に抽出しましょう。分量と手順は同じでOKです。

アイスコーヒーブレンド


<準備するもの>
コーヒーの粉 20g(中細挽き)
お湯 約140ml~
氷 80g

<手順>
ドリッパーにペーパーフィルターとコーヒーの粉をセットしたら、サーバーに氷を入れておきます。お湯は4回に分けて注ぎます。
1)コーヒーの粉全体がしめるようにお湯を20mlほど注ぎ、30~35秒蒸らします。
2)「の」の字をえがくように、ドリッパーの真ん中に50ml注ぎます(目安時間30秒)。
3) 同様に、70~80ml注ぎます(目安時間1分30秒)。
4)サーバーに200mlのコーヒーができたら、お湯をすべて落とし切らず、ドリッパーを外します。
5)味を均一にするため、マドラーで混ぜるか、ゆっくりとサーバーを揺らして軽くかき混ぜてからグラスに注ぎ、完成です。

<ポイント>
最初にきちんと蒸らしをして、コーヒーの甘味を引き出します。氷で薄まってもコーヒーの味わいがしっかりと残るよう、お湯はゆっくりと注いでください。