もう葉桜です。あっという前に時間が過ぎていくみたいです。
次に待ち遠しいのはゴールデンウィーク。今年は5連休や7連休の方が多いようですが、なかには16連休という人もいるとか。
うちはいつもなら帰省するのですが、このご時世なので今年は見送る予定です。子どもたちも学校がお休みだから一緒に遊ぶことになりそうで、いつものように畑仕事はできませんが、ちょこちょこと畑を見に行くくらいはできそうです──農家さんによっては田植えやらなにやらで休むどころじゃないというケースも多々あります──。

ゴールデンウィークといえば、どこそこに出かけたとか、なにをしたとか、そういう話をよく聞きますが、ぼくにはそういうカラフルな思い出はありません。
父は大工で、休みは日曜とお盆と正月だけ。
母は百貨店に勤めていたので、連休そのものが滅多にない。
家族でどこかへ足を伸ばして遊びに行った記憶はほとんどありません。
祖父母は父方も母方も、すぐ隣の町に暮らしていたし……。
はじめて富山県の外に出たのは中学の部活の遠征試合で石川県に行ったとき。他県の選手が外国人に見えたのをよく覚えています。

子どものころのゴールデンウィークは退屈でした。
友だちはみんな出かけていて、どの子の家をピンポンしても誰も出てこない。公園や学校のグラウンドに行っても誰も見つからず、途方に暮れるばかり。
中学に上がるとずっと部活。連休中は練習試合の予定で埋められていたし、高校時代はバイトバイトバイト。
うちのチビたちには、なにか思い出に残るようなことをと考えるのですが、いかんせんゴールデンウィークの素人にいいアイデアは浮かばず、結局、いつものように庭でバーベキューということになりそうです。
昼からビールが飲みたいだけでしょ、と奥さんに言われると、返す言葉も見当たらないのですが……。

●ケンゾー