2019年3月 あしあと

足跡。
畑を見回っていて、見つけました。
来ていたようです。
シカでしょうか。
両足そろってる。
ここで、立ち止まったんかな。

大人になるにつれて、固い地面の上を歩くことが多くなり、気づけば足跡との縁は薄くなっていました。
雪、砂、土。やわらかなものを踏みしめるのは、難しかったり、靴の汚れが嫌だったり………でも、足跡を気にしてみると、たのしくなってしまいます。
足の形、大きさ、歩幅、動き方、自分と自分のものではない足跡を、ついついくらべます。

他の人の足跡をなぞると、歩きやすかったりする。そうして歩いていると、道が生まれる時ってこんなかな、と想像してみたり。

 

砂丘 2016年2月

どうぶつたちは、いろんな跡を畑に残します。
黒豆の葉や茎をシカに食べられたり。イノシシに畝を崩されたり。
嫌だ、しんどい、残念….と、地面を見つめてしまうときも。
やまのあいだファームで畑仕事をするようになって、
わたし自身のどうぶつとの関係、変わりつつあるのかもしれないです。

「狩猟免許、とりません?」
やまあいスタッフのケンゾーさんが誘ってくれました。
どうしようかなぁ。
今日、畑で見かけたイタチは、小さく、可愛かったです。ちょっとこっち見た〜。
夜に畑の近くで出会うシカは、大きくてこわいです。すごくこっち見てる。

●ますお