ポルトガル固有種ぶどうを味わうワイン2本セット (送料込)
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すべて手作業。ローレンソさん親子がつくるワイン

10月のある日、ポルトガルのワイナリー〈キンタ・ドス・ロケス〉から、ローレンソさん親子を京都にお迎えし、ワインの勉強会をひらきました。
キンタ・ドス・ロケスは、ローレンソさん一家が家族で経営するワイナリー。ブドウの栽培、収穫、醸造のすべてを手作業でおこなう小規模な生産者さんです。

左:ジョゼさん、右:ルイスさん


勉強会では、ワイナリーのあるダン地方のこと、ワイン造りで大切にしていること、気候変動による課題、家族のこと……たくさんのお話を聞かせてもらったあと、坂ノ途中のまかないスタッフのお料理にあわせてワインを試飲しました。

どの品種のブドウをどんな風につかっているか、ひとつひとつのワインを丁寧に解説してもらいながら味わうと、その想いがワインにしっかりと表れているのがよくわかります。
そして、ワインの楽しみは、お料理とのマリアージュ。どんな料理とあわせるとおいしいか、どうしてその組み合わせがあうのか、実際に味わいながら教えてもらいました。
今回は、その時試飲したなかから、彼らのワインを知る上で欠かせない2本を選んでいます。1本は、ポルトガルを代表する白ブドウ品種、エンクルザードだけで造った白ワイン。酸や甘さのバランスがとてもよく、しっかり骨格のある味わいです。もう1本は、ポルトガル固有の黒ブドウ、トウリガ・ナショナル、ジャエン、アルフロシェイロ・プレト、ティンタ・ロリスの4品種をブレンドした赤ワイン。それぞれのブドウのもつ個性が混ざり合い深みのある味わい。タンニンのあるしっかり濃い赤ワインです。
ローレンソさん親子お墨付きの、ワインにぴったりのレシピとともにご紹介します。

 

●ワイン担当 吉村友希

エンクルザード 2021(白ワイン)

ポルトガル原産の白ブドウ、エンクルザードだけで造られた白ワイン。フレッシュな果実味がありながら、まろやかな口あたり。厚みのあるしっかりとした味わいです。
キンタ・ドス・ロケスでは、ステンレスタンクと木樽で熟成させたものを半分ずつブレンドすることで、ブドウのもつ味わいを最大限に引き出しています。

 

このワインとぴったりなのが、ポルトガル家庭料理のタラとじゃがいものコロッケ。厚みのある味わいと、じゃがいものクリーミーさが相性抜群。コロッケの塩気が、エンクルザードの果実味や酸味を引き立てます。ワインが食事をおいしくしてくれるんだな、と感じていただける組み合わせです。

 

ポルトガルで楽しまれるおいしい組み合わせを、ご家庭でも味わっていただけるよう、レシピもご用意しました。キンタ・ドス・ロケスのお2人に「まさに現地と同じ味でとても美味しい!」と言われた、お墨付きの味。ご家庭でポルトガルの味を再現してみてくださいね。

 

■たらとじゃがいものコロッケ

レシピはこちら≫

 

産地:ポルトガル ダン地方
ヴィンテージ:2021年
品種:エンクルザード 100%
ワイナリー:キンタ・ドス・ロケス
ブドウの栽培:栽培期間中、農薬・化学肥料不使用

ダン レッド 2019(赤ワイン)

ポルトガル・ダン地方には、複数の品種のブドウをブレンドしてワインを造る伝統があります。ダンレッドはそんなトラディショナルなブレンドの赤ワイン。トウリガ・ナショナル、ジャエン、アルフロシェイロ、ティンタ・ロリスという4つのポルトガル固有のブドウ品種を使用しています。

 

実はこのワインは、「食事がすすむ」ワイン。トウリガ・ナショナルのしっかりとしたタンニンは、口に残ると乾きを感じるので、「何か口に入れたい」とおいしい食事を求めてしまうのです。さらに、アルフロシェイロの果実由来の酸味を感じると、塩気のある食べ物が欲しくなります。ダンレッドを飲むとおいしいものを食べずにいられません。

 

しっかり濃く、豊かな香りと果実味のある赤ワインは、日本の醤油やスパイスと好相性。こちらのワインに合わせてつくったお料理が、「鶏肉と焼き野菜の山椒醤油ソース」です。じっくり焼いた旬のお野菜に、甘辛い照り焼きソースと、さわやかな山椒の風味。焼き鳥のような和の味わいですが、赤ワインにもぴったり。ポルトガルワインと和食の組み合わせをお楽しみください。

 

■鶏肉と焼き野菜の山椒醤油ソース

レシピはこちら≫

 

産地:ポルトガル ダン地方
ヴィンテージ:2019
品種:トウリガ・ナショナル50%、ジャエン20%、アルフロシェイロ(プレト)15%、ティンタ・ロリス15%
ワイナリー:キンタ・ドス・ロケス
ブドウの栽培:栽培期間中、農薬・化学肥料不使用

ポルトガルワイン勉強会・ルイスさんのお話

ポルトガルのワイン生産者〈キンタ・ドス・ロケス〉のルイス・ローレンソさん、ジョゼ・ローレンソさんをお招きし、坂ノ途中の京都オフィスでひらいたワイン勉強会。
彼らのワイナリーがあるポルトガル・ダン地方のこと、ぶどうの栽培やワインの醸造で大切にしていること、伝統を守りながらの新しいワイン造り。たっぷりと聞かせていただいたルイスさんのお話をお届けします。

詳しくはこちら≫

 

つくり手・キンタ・ドス・ロケスのこと

 

ポルトガル・ダン地方

キンタ・ドス・ロケスのワイナリーがあるのは、ポルトガル中北部のダン地方。穏やかな気候風土に恵まれたこの地域では、古くから多品種のブドウをブレンドしてワインを造る伝統があり、今も受け継がれています。ポルトガルのブドウの品種は、公式に登録されているものだけでも250種類にものぼり、そのほとんどが紀元前から栽培されてきた在来のもの。この土地ならではの味わいをつくりだしています。

 

ルイスさん

ワイナリーの現当主、ルイス・ローレンソさんは、妻のルイーザさん、息子のジョゼさんをはじめ、家族とともにワイン造りをしています。
元は高校の数学教師をしていたルイスさん。先代から多品種のブドウを栽培する畑を受け継ぎ、ワイナリーで働くことになってから、熱心にブドウ品種の研究を重ねてきました。ブレンドワインのなかで、それぞれのブドウがどのような役割を果たすのだろう……それを理解することが、最高のワイン造りに繋がると考えたのです。
ルイスさんが積極的に増やしてきたのは「トウリガ・ナショナル種」。栽培が難しく収穫量も少ないけれど、美味しいブレンドワインに不可欠なブドウだと考えたからです。

 

畑仕事

畑の作業は収穫にも機械を使わず、すべて手作業。「この先も、息子や娘、孫たちが良いワインを生産し続けられるように、私たちの財産である環境を守っていくことが大切だと考えています。そのためなるべく化学製品を使わず、土壌や水質を汚染しないようにしています」と持続可能な農業への想いも聞かせてくださいました。

 

木下インターナショナルさんとキンタ・ドス・ロケスさん

私たちのワイン選びのパートナーである木下インターナショナルさんが、「家族のような存在」として紹介してくださったのが、キンタ・ドス・ロケス。1997年からの長い付き合いがあります。
今回はじめてポルトガルの生産者のお二人をお迎えしたことで、キンタ・ドス・ロケスは坂ノ途中にとっても馴染みの深い、大切なワイナリーとなりました。
ワインを通して、ポルトガルとの繋がりを少しでも感じていただけたらうれしいです。

商品詳細

■エンクルザード 2021

・品名 ワイン

・原産国 ポルトガル

・内容量 750ml

・アルコール分 13.5%

 

■ダン レッド 2019

・品名 ワイン

・原産国 ポルトガル

・内容量 750ml

・アルコール分 13.0%