山都のさといも だるまさん(400g/1㎏)
  • 400g
    460(税込)
    売切れ
    販売開始予定日未定
  • 1kg
    1,020(税込)
    売切れ
    販売開始予定日未定

・お届け内容  山都のさといも だるまさん(400g:3~7個程度/1㎏:10~15個程度) 

・生産地   熊本県

・栽培基準   栽培期間中、化学合成農薬、化学肥料は原則不使用。坂ノ途中の取り扱い基準についての考え方は、こちらをご確認ください

種をつなぐ。山都だけのねっとりクリーミーなさといも

九州の真ん中あたりに位置し、北は阿蘇の外輪山、南は九州山地に囲まれた、熊本県山都町(やまとちょう)。この地域で種をつないできたここにしかない、だるまさといも。

 

秋が深まると阿蘇の草原は金色のススキが揺れ、山々もカラフルに色づいてきます。気温がぐっと下がる頃に、さといものおいしい季節がやってきます。

 

だるまさといもは、煮崩れしにくいので煮物がおいしい。そのままの風味を味わうなら皮のまま蒸して、手で皮をむき、塩を振って、ふわっとあがる湯気とともに一口。坂ノ途中のスタッフのあいだで、ねっとりクリーミーでおいしい!と人気のさといもです。上品な甘みをお楽しみください。 

山都町のゆたかな風土と有機農業

山都町の標高は200〜700mと高く、九州の中でも冷涼な気候です。平地ではまだきびしい残暑の9月頃、山都町では夜間にぐっと気温が下がり始めます。秋に収穫を迎えるさといもは、この秋の気温降下が大事。昼夜の気温差がさといもの味わいを深くし、秋が進むにつれさといもはどんどん大きく成長します。

 

またお野菜を育てるのに適した、土にも恵まれた場所です。何度も噴火を繰り返し、いまも活発に活動する阿蘇山。太古からこの土地に降り積もってきた火山灰がベースとなったミネラル豊富な土や、保水力のいい赤土など、変化に富んだ山都の土がさといもを育んでいきます。

 

さといもは水が大好きなので、水の質も大切。山々に囲まれた山都町では、栄養たっぷりの豊かな水が湧き出ています。山のミネラルが水と一緒に流れ、畑を潤し、さらに豊かな土になっていきます。

 

この恵まれた環境のなか山都町では昭和40年代から、自然の持つ力を最大限生かし、農薬や化学肥料に頼らない有機農業を普及させる活動がはじまりました。いまではなんと、日本一有機栽培認証を持つ人が多い町といわれています。

つくり手のこと

この地域の、有機農産物の流通拠点になっているのが〈肥後やまと〉さん。ここでは約40人の生産者が集まり、野菜を出荷しています。新規就農者がきちんと走り始められるよう販売先を確保したり、ベテラン農家の知識経験を共有したりと、有機農業の次世代への継承にも取り組んでいます。

 

地域で代々受け継いで栽培してきたのが、ころんところがりそうな形から名付けられた「だるまさといも」です。この地域に合いそうなさといもの品種を選んで植えたのがはじまりですが、毎年種いもをとって植えてをくり返すうちに、この土壌になじみ、ねっとり粘りけが強く滋味深い、地域のオリジナル品種に育ちました。新しく就農した人にも種いもを渡し、その人が自分の畑に植え、また種いもをとり、だるまは成長していきます。

生産者のひとり、原田一道さんを訪ねました。もともと青果のバイヤーをしていたという原田さんは、約10年前に山都町で就農。その畑に入らせてもらうと、土はふかふか。足が沈んでいきます。ふわっと握ると土が塊になり、さらに力を入れるとぼろっと崩れる、このやわらかさこそ、微生物が活発にはたらいているいい土なんだそうです。

「育てている野菜の周りに生える草を見ていれば、畑に何が足りないのか、多すぎるのか、わかるんです。ヨモギがいっぱい生えてきたら、畑の中が酸性になっているな、というように。肥料じゃなく、微生物のはたらきで野菜は育つ。肥料を入れすぎないようにするためにも、畑をよく見ながら本当に必要なものを必要な量だけ与えています。そうすると野菜は元気に育ちますよ」

 

土がよければおいしく育つ。そんな教えが、新しく就農した人にも受け継がれています。営農の傍ら、地域の生産者にむけて土づくりの講演をしたり、後輩の育成にも力を入れているそうです。

種や技術をつなぐこと

翌年の春、種いもを植えて栽培するためには、今年収穫したさといもが冬を越さなければなりません。東南アジアが原産と言われるさといもは、寒さが苦手。そのため、肥後やまとの生産者は一度掘り返したさといもを土の上に積み、さらにその上に土を積み上げ、土で保湿・保温させながら冬を越します。さといもも土も、積み方など地域で受け継がれた越冬技術があります。

 

種も技術も経験も、あとの人たちに大切につないでいく。この地で継承されてきたものが、だるまさといもの味わいの中にたくさんつまっています。

お客さまのお声

酒、醤油、みりん、甜菜糖、生姜で煮てそぼろ煮に。ほんっとに美味しかったです。出来立て一口食べて、え、美味しい!と声がもれました。甘くってねっとりクリーミー。煮崩れししにくく、煮物にもぴったりです。残り半分はグラタンにしようかなと思っています。(坂ノ途中アンバサダー @nyanmxc さん)

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保存のポイント

さといもは冷蔵庫の中などの低温に弱いお野菜です。袋から取り出し、新聞紙やキッチンペーパーでくるんで、直射日光の当たらない風通りのよい場所で保存してください。乾燥を防ぐため、土がついていれば、洗わずにそのまま保存すると長持ちします。

さといものおいしいレシピ

■里芋のピーナッツバターがけ

ねっとりしたさといもと、クリーミーなピーナッツバター。意外だけれど、相性ぴったりです。

おかずにも、小腹が空いたときにも!

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■さといものから揚げ

さといもの煮ころがしをから揚げにします。
手間はかかりますが、わざわざ作りたくなる美味しさですよ。
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■芋煮鍋(庄内風・内陸風)

芋煮は、東北地方の郷土料理。秋には屋外で大きな鍋を囲む「芋煮会」が各地で行われます。
庄内風はみそ味に豚肉、内陸風はしょうゆベースに牛肉。

どちらもほっと温まる美味しさです。

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また手にとりたくなる野菜について

美味しく育つ、理由がある

日本の風土は多様です。
暖かな風と日光に恵まれたところ、ずっしりと雪が降り積もるところ、豊かな森と海に囲まれたところ――。

 

気候や地形、土壌によって、育つ作物もさまざまです。
その土地の特長を生かしながら、手をかけて育てられたお野菜は、うんと美味しい。

 

たとえば、瀬戸内海の無人島で日光をたっぷり浴びたまろやかなレモン、鳥取・大山のジンジンとする寒さのなかで甘みの増したキャベツ、対馬の海風を受け栄養を蓄えた原木で育った香り高いしいたけ。

 

「また手にとりたくなる野菜」では、そうした、美味しい背景、ストーリーをもったお野菜やくだものをお届けします。お料理をつくりながら、食卓を囲みながら、「農家さんはこんな人なんだって」「こういう場所で、こんな工夫で育てられているんだよ」「また食べたいね」そんな会話のきっかけにもなれば、とても嬉しいです。