酸っぱさがなつかしい、赤梅干し
愛媛県の海沿いの町で梅を育てる無茶々園さんから、昔ながらの紫蘇入り梅干しが届きました。
思わず口をきゅっとすぼめてしまう酸っぱさに、ふわっと紫蘇の風味が重なります。土用干しした後の梅を、赤紫蘇と一緒に梅酢に戻しているので、果肉がやわらかく、口あたりがやさしいです。飽きがこない、いつもそこにあってほしい梅干しです。
「常温でも日持ちがする酸っぱくて塩辛い梅干しが保存食としての本来の姿」と無茶々園さん。昔から土地に伝わる”梅一升に塩二合”という作り方から、少しだけ塩を減らして漬けているそうです。
ご飯のおともやおにぎり、お弁当はもちろん、野菜と和えたり、お魚の梅煮にもぴったりですよ。
つくり手のこと
無茶々園(愛媛県西予市明浜町)
愛媛県と大分県の間にある宇和海を南に臨む明浜町。
日当たりがよく、暖かな気候に恵まれた土地に無茶々園さんの果樹園はあります。
もともとは伊予柑やみかんなど柑橘類を栽培していましたが、梅の名産地、和歌山の気候に似ていることから、梅の栽培を始めたそうです。
はじめの頃は、みかんと同じ間隔で樹を植えていたら思いのほか大きくなってしまったり、台風が来るからと青梅を収穫すると時期が早すぎて腐らせてしまったり。
毎年試行錯誤を重ねながら梅の栽培を続けていらっしゃいます。
赤梅干しに欠かせない紫蘇もみの作業には、地元のおばあちゃん達も大活躍。昔ながらの方法を受け継ぎ、ひとつひとつ真心をこめて届けてくださっています。
梅干しを使ったおいしいレシピ
トマトと合わせることで梅干しの酸味がまろやかに。さっぱり美味しいそうめんです。
生で食べられるすずかぼちゃを梅肉ソースでさっぱりとマリネに。にんにくとオリーブオイルで、コクもしっかり感じられます。
生のチンゲン菜のシャキシャキ食感と梅干しの酸味で、さっぱりと食べられるサラダ。梅干しの紅色が映える一皿です。