母の日、花束のようにワインを贈りませんか
5月にお届けするワインは、母の日に贈る花束をイメージしてセレクトしました。どちらもお花のようなやさしく甘い香り。甘さは控えめで、ブドウ果実の酸味を感じる味わいです。ラベルデザインもギフトにあうよう、シンプルながら可愛さのあるものを選びました。
ポルトガル〈ルイス・パト〉の白ワインは、マリアゴメスというポルトガルでは定番のブドウ品種で造られています。白い花を思わせる香りと、柑橘のような酸味に、やさしい甘み。アルコール度数が12%と低めで穏やかで、親しみやすい1本です。
ニュージーランド〈ヴィラマリア〉の赤ワインは、花束を思わせるフローラルな香りが特徴。一方で、果実の酸味があり、甘さは控えめ。どことなく大地のエネルギーを感じるような、重心の低い複雑な味わいと明るさを併せもった1本です。開栓して時間がたつと、空気に触れてよりお花のような香りが増すので、味わいの変化も楽しめます。
母の日、花束のようにワインを贈ってみませんか。もちろん、ふだんの食事にも。初夏のお野菜をつかったお料理と一緒に、お楽しみいただけたら嬉しいです。
●ワイン担当 吉村友希
1|マリアゴメス ホワイト 2020
産地:ポルトガル バイラーダ地方
ヴィンテージ:2020年
品種:マリアゴメスに、少量のセルシアリーニョ(セルシアルとアルバリーニョの配合品種)
ワイナリー:ルイス・パト
ブドウの栽培:EUビオ(オーガニック)認定
ポルトガル〈ルイス・パト〉の白ワイン。キュンとフレッシュな柑橘の味わいで、お花のような香りも感じます。酸味がありますがやわらかく、ほのかな甘み。アルコール度数も控えめで、親しみやすいワインです。マリアゴメスは、ポルトガルの白ワインで最もよく使われるブドウ品種。また、ルイス・パトのワインは、スーパーでも、空港でも、レストランでも、ポルトガル中どこにいっても見つけられる身近な存在。ポルトガルでは、ちょっと高級な、それでいてみんなに親しまれているワインなので、どなたに贈っても喜ばれると思います。
|おすすめの料理
サラダ、白身魚のソテー、甲殻類や貝類など海の幸とあわせるのがおすすめです。
2|ヴィラマリア アースガーデン ピノ・ノワール 2020
産地:ニュージーランド マルボロウ
ヴィンテージ:2020年
品種:ピノ・ノワール
ワイナリー:ヴィラマリア
ブドウの栽培:現地有機認証取得(BioGro認定)
ヴィーガンフレンドリーの認定あり
ブルーベリーやブラックベリーなどの果実と繊細な花の香りのある赤ワイン。甘さ控えめで、フレッシュ感のある酸味もあります。どこか野性味や滋味深さを感じる味わいが個性的です。複雑さがありつつ、甘い香りとやさしい味わいで飲みやすいので、ゆったりと味わっていただきたい1本です。開栓後時間がたち空気に触れると、よりフローラルな香りが引き出され、その味わいの変化も楽しめます。
ヴィラマリアのアースガーデンシリーズは、オーガニック認証を取得し、環境に配慮して造られたワイン。大地のエネルギーや野に咲く花を想像させる味わいや香りは、清らかで、緑豊かなニュージーランドの景色をを見事に表現しています。
|おすすめの料理
赤身肉のローストなど、肉料理と相性ぴったりです。ウォッシュチーズやセミハードチーズなど、しっかりコクのあるチーズとあわせるのもおすすめです。
つくり手のこと
1|ルイス・パト
生産者、ルイス・パトさん。写真のポーズがお決まり。自分のことを「ローリング・ワインシュタイン」と呼び、ザ・ローリング・ストーンズのモチーフである赤い舌と、舌を出すアインシュタインの顔を合わせたデザインのラベルのワインまでつくっています。
そんなユーモアあふれるパトさんは、ポルトガル産ワインの素晴らしさを世界中に広めたレジェンドのひとり。原点は、ワイナリーのあるバイラーダ地方原産のブドウ品種、バガ種です。18世紀からつづく歴史あるワイナリーを継いだルイスさんは、それまで地域内でしか消費されていなかったバガ種に注目しました。「地元のブドウで世界に通用するワインを造りたい」。そのために、栽培方法からバガ種を生かしたワインの製法にいたるまで、すべての工程を革新してきたのです。彼の造ったバガ種のワインは、今やポルトガルを代表するワインとして高い評価を得ています。自分のことを「ミスター・バガ」とも呼んでいるのも納得です。
これまでたくさんの挑戦や実験をつづけてきたパトさん。完熟前に間引かれ捨てられていたブドウを活用してスパークリングワインを造ったり、白ブドウのワインに黒ブドウの皮を浸漬させて赤ワインを造ったり……70歳をこえた今も、次々と新たなアイディアを思いついては実践しています。
2|ヴィラマリア
〈ヴィラマリア〉は「次世代に残す環境に責任を持つ」という考えのもと、1999年からブドウの有機栽培に取り組み、現在では、自社畑の35%でオーガニック認証(BioGro)を取得。2030年までに全ての畑をオーガニックに転換することを目指しています。
さらに、醸造から出荷に至るまでのプロセスでもサステナビリティを意識しているのもこのワイナリーの特徴。自然光を利用し電力使用を抑え、水の使用量を削減。再生可能エネルギーへの転換、二酸化炭素排出量の削減についても明確な目標を掲げています。ワインボトルには67%リサイクルガラスを使用。その他の資材の調達もワイナリーの22Km以内の企業からおこなったり、ボトルの軽量化にも取り組んでいます。ニュージーランドでは、ワイン産業全体でサステナビリティを高めようと進めていますが、そのなかでもヴィラマリアは、リーダー的な役割を果たしています。
商品詳細
■マリアゴメス ホワイト 2020
・品名 ワイン
・原産国 ポルトガル
・内容量 750ml
・添加物 酸化防止剤(亜硫酸塩)
・アルコール分 12.5%
■ヴィラマリア アースガーデン ピノ・ノワール 2020
・品名 ワイン
・原産国 ニュージーランド
・内容量 750ml
・添加物 酸化防止剤(亜硫酸塩)
・アルコール分 13%