寒い冬ならではの美味しさ、ちぢみほうれんそう
長野県中川村のはっぱ屋さんから、肉厚で甘みたっぷりのちぢみほうれんそうをお届けします。
はっぱ屋さんの畑があるのは、南アルプスと中央アルプスに囲まれた伊那谷と呼ばれる地域。谷といえども、標高は650メートルと高く、冬は厳しい寒さに。けれど雪は少なく、カラッと晴れる日が多いところです。
冬本番の寒さがやってくるころ、ちぢみほうれんそうの旬がはじまります。
冷たい空気にあたることで、葉は地面を這うように広がり肉厚に。そして、低い気温のなかでも凍らないように養分濃度を高めるため、甘みがぐっと増して濃い味わいになります。
まずは、シンプルにおひたしや炒めもので。
ぐんと冷え込む日には、あつあつのグラタンにするのもおすすめです。甘みがじゅわっと広がるちぢみほうれんそうと、とろりとしたホワイトソース。冬ならではのご馳走です。
保存のポイント
乾燥に弱いお野菜です。湿らしたキッチンペーパーや新聞紙などで包んで袋に入れ、根元の部分を下にして、冷蔵庫の野菜室で保存するのがおすすめです。
ちぢみほうれんそうのおいしいレシピ
シンプルな炒めものも、食感が違うものをあわせて楽しいひと皿に。しょうがも入って身体もぽかぽかになりますよ。ちぢみほうれん草は、甘みをいかすため最後にさっと炒めるのがポイントです。
相性のよい、ほうれん草と生クリーム。煮込まずにさっとつくれるけれど、ほっこり温まるレシピです。やさしい味わいのなかで、アンチョビがいいアクセントになっています。
レシピはこちら≫
ほかにも、ほうれん草のレシピをこちらでご紹介しています。
試してみてくださいね。
また手にとりたくなる野菜について
美味しく育つ、理由がある
日本の風土は多様です。
暖かな風と日光に恵まれたところ、ずっしりと雪が降り積もるところ、豊かな森と海に囲まれたところ――。
気候や地形、土壌によって、育つ作物もさまざまです。
その土地の特長を生かしながら、手をかけて育てられたお野菜は、うんと美味しい。
たとえば、瀬戸内海の無人島で日光をたっぷり浴びたまろやかなレモン、鳥取・大山のジンジンとする寒さのなかで甘みの増したキャベツ、対馬の海風を受け栄養を蓄えた原木で育った香り高いしいたけ。
「また手にとりたくなる野菜」では、そうした、美味しい背景、ストーリーをもったお野菜やくだものをお届けします。お料理をつくりながら、食卓を囲みながら、「農家さんはこんな人なんだって」「こういう場所で、こんな工夫で育てられているんだよ」「また食べたいね」そんな会話のきっかけにもなれば、とても嬉しいです。