丹波篠山の山あいから。澄んだ味わいのコシヒカリ
兵庫・丹波篠山の弥十郎ヶ嶽の麓で、土と水と空気と、そして農家の手をそえて、育てられたコシヒカリです。
四方を山に囲まれ、昼夜の寒暖差から朝霧が立ちのぼる丹波篠山。みずみずしい空気が黒大豆や栗、お米といった作物をおいしく育てます。
丹波篠山てとて米のつくり手は、quatre ferme (キャトル フェルム)の森田耕司さん。山の水がいちばんに流れ込む田んぼで、稲わらや雑草など土地にあるものを活かし、なるべくありのままの自然を大切に、お米づくりをしています。
そうした環境で育ったお米は、雑味がなく、すっきりとしたうまみのある、澄んだ味わい。そのままはもちろん、ほっくり甘い黒豆ごはんもおすすめの召し上がり方です。
つくり手のこと
兵庫県丹波篠山市の山あいで、お米、黒豆、和綿を育てる農家、quatre ferme (キャトル フェルム)の森田耕司さん。以前は神戸で花屋を営んでいましたが、子どものアトピー体質をきっかけに、オーガニックのお米や野菜に関心をもちはじめ、自らも畑に通うように。花屋の次の仕事を考えていた、そんなとき、声をかけてくれたのは、丹波篠山の農家さんでした。みちびかれるようにして、2012年に移住し、農業を軸に暮らしています。
はじめは、多品目の野菜を育てるつもりでいましたが、地域の人びとから次々と農地を任されるように。恵まれた土地と水を活かそうと、品目をお米、黒豆、和綿にしぼり、専念しています。
丹波篠山の、土と水と空気が、お米や黒豆を育てているという森田さん。決して、手をかけないわけではなく、草が生えないように田んぼの水管理を徹底するなど手間を惜しみません。
「僕ら人間がすることなんてちょっとのことです。しっかり作付けできても、やっぱり収量は気候に左右されるし、台風が来たり、獣害に遭うことだってある。それを全部、受け入れて、ありのままに任せるしかないですよね」
大地のちからとひとの手仕事によって営まれる農業は、厳しく、そして愉しい。だからこそ続けられると森田さんは言います。
その活動の幅は、農業だけにとどまりません。自らが育てた農作物のアウトプットブランド、「手と手」という意味のイタリア語から名づけられた「mani e(マニエ)」です。種まく手、草刈る手、調理する手、味わう手、暮らしを編む手。あらゆる手をつないで届け、循環させ、持続させていく。そんな想いが込められています。
mani e(マニエ)のほうじチャイや薬膳辣油は、はっとする素材の組み合わせと、やさしくもパンチのある味わいで、お客さまからも、坂ノ途中のおいしいもの担当スタッフからも人気。つぎの黒豆の収穫まで入荷待ちとなっていますが、こちらも楽しみにお待ちいただけたらと思います。
ご注意点
■玄米の調製年月日について
玄米には裏面の品質表示ラベルに調製年月日を記載しております。
調製年月日とは、農家さんがもみすり(稲もみからもみ殻を取り除いて玄米にする作業)をした日付のことです。
年に1度のお米の収穫に合わせてもみすりをする農家さんが多いため、調製年月日には稲刈りのころの日付が記載されていることがほとんどです。
玄米は、白米と違って、適切な保存状態であれば長期保存してもほとんど劣化しませんので、調製年月日から時間がたっていても品質には問題ございません。
■小石や種の混入について
坂ノ途中がお取り引きしているお米農家さんは大規模とは言えません。大手の精米所で用いられるような高性能な選別機を使用していないことがほとんどです。そのため、丁寧に選別はしているものの、稲刈り時の小石や、クサネムと呼ばれる雑草の種(小さな黒い粒)がお米に混ざってしまうことがございます。
お米の品質には問題ございませんので、お米を研ぐ際に取り除いてお召し上がりいただければと思います。気になるような状態でしたら、お手数ですがご連絡くださいませ。
■お米の保存について
お米の保存は、風通しがよく、直射日光のあたらない、15度以下の場所が適しています。
季節や温度を気にせず、お米をおいしく保つことができる場所は、冷蔵庫の野菜室です。におい移りを防ぐため、ペットボトルや密封できる容器に入れて保存し、お届けから30日を目安にお召し上がりください。
■コクゾウムシについて
倉庫の管理や選別機でのチェックを丁寧に行っていますが、まれに「コクゾウムシ」と呼ばれる虫がお米の中に入り込んでしまうことがございます。虫は、畑ではなく収穫後のお米に産卵して増えていきます。常温保存、とくに気温が20度を超えると活動が活発化するので、気温・湿度が高くなる時期には、特にお米の保存場所にご注意ください。
田んぼと食卓むすぶ まいにちのお米
お米が育つ背景や、その豊かな味わいについてもっとお伝えしたい。そんな思いを込めて、「田んぼと食卓むすぶ まいにちのお米」というお米の特集ページをご用意しました。
おいしいお米を味わうことが、田んぼとわたしたちの食卓をむすび、未来につづく農業や暮らしを考えるきっかけとなりますように。