コーヒーの果皮「カスカラ」を使ったクラフトコーラ
コーヒーの果皮「カスカラ」を使った、海ノ向こうコーヒーオリジナルのクラフトコーラシロップです。炭酸水で割るだけで、スパイス香るおいしいコーラがつくれます。
カスカラを煮出してつくったカスカラシロップに、坂ノ途中の人気商品ジンジャーシロップ、さらに、カルダモン、クローブ、ブラックペッパーなど8種類のスパイスとレモン果汁を加えました。ドライいちじくのようなカスカラの果実味、レモンの爽やかさ、ショウガのぴりっとした辛み、スパイスの香り……いろいろな素材が混ざりあうことで生まれる、複雑な味わいがくせになります。
氷を入れたグラスに、炭酸水:カスカラコーラ=4:1の割合で割るのがおすすめです。寒い季節には炭酸水をお湯に変えて、ホットでもおいしいです。
また、牛乳や豆乳などのミルクで割ると、スパイスのきいたチャイのような味わいに。レンジや小鍋で温めたカスカラコーラ・オレは、身体がぽかぽか温まりますよ。
カスカラとは
普段目にする茶色いコーヒー豆は、コーヒーノキという植物の果実の種の部分。コーヒーノキはジャスミンのような白い花を咲かせたあと、さくらんぼのような赤い実をつけます。その見た目から、果実は「コーヒーチェリー」と呼ばれます。
コーヒーの果実は、収穫されたあと、発酵や乾燥の工程を経て精製加工されます。加工後の豆は生豆と呼ばれ緑がかった状態です。それを焙煎してはじめて、見慣れた茶色いコーヒー豆になります。
カスカラは、種子以外の皮と果肉の部分のこと。精製の過程で取り除かれ、一部は堆肥として活用されることがありますが、ほとんどが使い道がなく捨てられてしまいます。
産地では廃棄されたカスカラによる環境汚染も問題となっています。たとえば、川に大量に棄てられた結果、カスカラが腐敗し、水質汚染を引き起こしたという事例もありました。
見た目のとおり、さくらんぼのようなフルーティな香りのカスカラ。これをなんとか活用できないか。海ノ向こうコーヒーでは、カスカラの可能性を広げるため、さまざまに工夫して商品化を進めています。
私たちが通うアジアの産地では、農家さんがコーヒーチェリーを一つひとつ手摘みで収穫しています。一粒のコーヒーの果実からコーヒー豆とカスカラのどちらも販売することができれば、得られる収入が増えるので、農家さんの生活向上にもつながります。
生産国で排出されるカスカラの量と比較すると、まだまだ私たちが商品として活用できている量はわずか。けれど、これからカスカラを中心にした循環が大きく広がっていってほしい。カスカラコーラのラベルのデザインには、そんな想いを込めています。背景にあるストーリーとともに味わっていただけたらうれしいです。
詳しくはこちらの記事も読んでみてくださいね。
カスカラってどんなもの?≫
https://www.on-the-slope.com/articles/coffee/umi/articles-330003/