ほっこりあたたまるショウガ
薬味に、料理の下味に、酢漬けやお菓子、飲み物にと、私たちの食生活に欠かせないショウガ。
ショウガには様々な効能がありますが、生と、加熱・乾燥させたものでは成分が変化し逆の力を発揮します。
生では血行を促進し、体内の熱を下げる効果が、加熱すると胃腸の壁を刺激し体内の温度を上げる効果があります。
風邪の引きはじめには生のショウガ、冷え対策にはショウガ湯やショウガチップス、お鍋、ご飯と一緒に炊き込んだりがおすすめです。
成分は皮付近に集中しているので、ぜひ皮ごと使ってくださいね。
しょうがのおいしいレシピ
■中華麹
ねぎ、しょうが、にんにくをたっぷりつかって作る麹調味料。スープや炒めものに加えるだけで本格中華料理のような味付けに。
◆準備するもの
フードプロセッサー(ない場合の手順はそれぞれに記載)
ヨーグルトメーカー(使用すると早く発酵できますが、なければ常温で自然発酵も可能です)
◆下準備
保存瓶を消毒します。よく洗い、熱湯をまわしかけて乾かします。さらに、アルコールで瓶の内側をふきあげると完璧です。
◆発酵方法
ヨーグルトメーカーがある場合は、60℃にセットし、8時間置きます。
常温で自然発酵の場合は、1日1回かき混ぜてください。夏場、冬場で発酵期間の目安が異なります。
夏場:常温で4~5日
冬場:常温で1週間以上
◆材料
米麹 100g
白ねぎ 100g
にんにく 50g
しょうが 50g
塩 35g
水 100ml
◆つくり方(所要時間:10分)
1)ボウルに米麹を入れます(塊があれば手でほぐします)。塩を加えて、よく混ぜあわせます。
2)フードプロセッサーに皮を剥いたにんにくとしょうが、白ねぎを入れて、ペースト状にします。フードプロセッサーがない場合は、おろしがねで代用することも可能です。粗めのすりおろしの場合、食感や香りが強くなるため、できればフードプロセッサーをおすすめしています。
3)1に2を加えてよく混ぜ、保存容器に入れます。
4)発酵させて完成です。色味はあまり変わりませんが、かき混ぜたときにぼてっとした感触になってきたら冷蔵庫に入れます。
■千切りショウガ、ネギと焼き梅干しのスープ
◆作り方
1)白ネギを斜め切りに、ショウガを皮ごと千切りにする。
2)鍋にごま油少々を熱し、1と塩を加え弱火でじっくり蒸らし炒めする。
3)2に充分火が通ったら、昆布だしを加えて煮込む。
4)梅干しをちぎり、フライパンで焦げ目がつくまで弱火で焼く。
5)3に4を加え、醤油とみりんで味を調えたらできあがり。ちぎった海苔も合います。