ちょっぴり贅沢に。純米大吟醸と新酒&熟成酒をたのしむ3本セット
日本酒の新酒のシーズンがやってきました!
坂ノ途中では、今年も福島県の酒蔵・仁井田本家さんの新酒をお届けします。今回は、しぼりたての新酒「しぜんしゅ しぼり」と、春夏秋のあいだじっくり熟成させたお酒「しぜんしゅ たるざけ」の2本をご用意。
こちらはさらに、華やかな味わいの「おだやか 純米大吟醸」を加えた、新年のお祝いにもぴったりの3本セットです。
12月発売の新酒「しぜんしゅ しぼり」は、しぼったそのままの、無濾過のお酒。甘味も酸味もしっかりとある、ジューシーな味わいで、まだ味が完全に落ち着いていないのも、新酒ならではのおいしさです。
「しぜんしゅ たるざけ」は、3月にしぼったあと、春夏秋のあいだ、ゆっくり熟成させたお酒。熟成させるだけでなく、その原酒を杉の木桶で2~3週間寝かせているので、ほんのり杉の香りがします。熟すことで、舌ざわりがつるりとなめらかなお酒に。心地よい酸味と、まるくてじんわり感じる甘味が、新酒とは正反対。飲みくらべることで、新酒をより一層楽しんでいただけます。
「おだやか 純米大吟醸」は、有機認証を取得した純米大吟醸。しぜんしゅの2本よりも精米歩合が高いのが特徴です。お米をしっかり磨くということは、それだけたっぷりのお米を贅沢に使って仕込んでいるということ。新年のお祝いにぴったりだなと選んだ1本です。華やかな香り、キリっとした酸味、上品な甘味。繊細ですっきりとしていながらも、深い味わいが魅力です。年末年始のごちそうを、よりいっそう引き立ててくれますよ。
それぞれに個性の違う3本を飲みくらべて楽しんでいただけたらうれしいです。
●日本酒担当 吉村
★しんぜしゅ2本だけのセットもご用意しています
それぞれのお酒の詳細
■おだやか 純米大吟醸
仁井田本家さんの日本酒には2つのシリーズがあります。ひとつは、生もと・蔵付きの天然酵母仕込みで、仁井田本家さんにしか造れない個性的な味わいの<しぜんしゅ>シリーズ。もうひとつは、清酒酵母仕込みで食事にもあわせやすい「おだやか」シリーズです。
3本のなかで唯一「おだやか」シリーズから選んだのが、純米大吟醸。有機認証を取得したお酒です。仁井田本家さんのお酒は精米歩合の低いものが多いですが、このお酒は50%と高く、お米をしっかり磨いていて、そのぶんお米をたっぷり使っているということ。ぜいたくに仕込んだお酒が、年末年始にぴったりだと選んだ1本です。
ふわっと華やかな香りがとてもよく、キリっとした酸味があります。りんごや梅酒を思わせるフルーティな後味。甘さは上品で、繊細ですっきりとした飲み心地です。すこしとろみのあるシルキーな舌触りも特別感を感じます。年末年始のご馳走にも負けないしっかり存在感のあるお酒。常温よりも、冷やしたり、お燗にしたりするのがおすすめです。
名前の「おだやか」は、蔵元が代々受け継ぐ名前の漢字「穏」からつけられました。現在の蔵元は18代目。創業311年、徳川将軍6代のころからあるという蔵の長い歴史を感じます。
■しぜんしゅ しぼり
2023年12月発売、秋に収穫したお米でつくられた新酒です。いい意味でまるくはまとまっておらず、甘味と酸味がお互いにしっかり主張した、しぼりたての新酒ならではの味わい。発酵由来のガスが混ざっており、ほんのすこしピチピチと跳ねます。栓が勢いよく飛ぶ恐れがございますので、そっと開栓してください。
しぼったばかりで、濾過もしていないため、澱(オリ)がふくまれていて、透明ではなくすこし黄みがかった色をしています。澱はお酒の成分で、瓶を立てて置いておくと底に白くたまってきます。時間を置くと、カドがとれてまるくまろやかになってくる、その変化も面白いところです。
甘味も酸味もしっかりとしているので、食中酒にするより、こっくり旨みのあるおつまみとあわせて楽しんでみたいお酒。なめろう、チーズ、ごま油風味のカルパッチョなどがよく合います。また、だしまき卵など、お出汁のきいたお料理とも相性が良いです。
ワイングラスに注いで香りを楽しんだり、お燗でゆっくり味わうのもおすすめです。
■しぜんしゅ たるざけ
2023年3月にしぼったあとタンクに貯蔵し、春夏秋のあいだ、ゆっくり熟成させたお酒。熟成することで、飲みごこちなめらかで、うまみのしっかりとしたお酒になります。
口にふくむと、鼻にすっと抜ける杉の香りは、木桶によるもの。自社山の杉でつくった木桶にお酒を入れ、2~3週間密封しておくことで、香りをつけているそうです。鼻を近づけるだけではあまり感じられないのに、飲むとふわっと香ってくるのがとても不思議。ぜひ体験していただきたいです。
しぜんしゅの良さである、とろりとジューシーな味わいに、心地よい酸味。甘味はまるく、あとからじんわり感じます。このお酒は、お燗がおすすめ。おでんやお鍋など、冬のあたたかいお料理と楽しんでいただきたいです。
しぜんしゅシリーズは、培養された酵母を使うのではなく、蔵に住む天然酵母の力で仕込むお酒。自然の力に任せることで、その年ごとに味わいの変化があるのが醍醐味です。仁井田本家さんによると、今年のたるざけはとても良い仕上がりだそうですよ。気に入っていただけたら、毎年この時期の楽しみにしていただけると嬉しいです。
つくり手のこと
仁井田本家(福島県郡山市)
1711年創業、福島県郡山市田村町にある酒蔵〈仁井田本家〉さん。300年以上の歴史ある酒蔵です。
「にいだは まもる そだてる みんなのくら」
という言葉を掲げ、農薬や化学肥料に頼らず育てたお米と、自社田近くの「竹の内の井戸水(硬水)」、自社山から湧き出る「水抜きの湧水(軟水)」の天然水のみを使用して酒造りをされています。坂ノ途中では、仁井田本家さんの料理酒「旬味」を2021年末から販売しています。
商品詳細
■おだやか 純米大吟醸
・品目 日本酒
・内容量 720ml
・アルコール分 15度
・精米歩合 50%
■しぜんしゅ しぼり
・品目 日本酒
・内容量 720ml
・アルコール分 15度
・精米歩合 85%
■しぜんしゅ だるざけ
・品目 日本酒
・内容量 720ml
・アルコール分 15.5度
・精米歩合 80%