主役になる、大きなラディッシュ
京都の北部・京丹波町の〈京の丹波 野村家〉から、ころんと丸いかたちと、鮮やかな赤い色がかわいいラディッシュをお届けします。
「食べごたえのある大きさが自慢です」そう話す〈京の丹波 野村家〉野村幸司さんのおすすめは、ラディッシュソテー。フライパンでじっくり焼くと、甘さとみずみずしさが増します。食卓の主役になれる一品です。
つくり手のこと
京の丹波 野村家 野村幸司さん(京都府京丹波町)
野村さんは、以前は坂ノ途中のスタッフでした。その時から、農家の祖父、保さんの畑を手伝っていましたが、2020年に退職して正式に畑を引き継ぎました。
ラディッシュを育てはじめたのは、まだ坂ノ途中で働いていた頃。「土の中から赤い顔を覗かせているのが、めちゃくちゃかわいいんですよ」と野村さんはとびきりの笑顔をみせます。
ラディッシュを美味しく、ぷっくり大きくするために大切なのは、土の柔らかさ。いろいろな農家さんに話を聞いたり、自分で勉強したり、土づくりの研究をつづけてきました。有機物をすきこみながら2、3年がたった頃、ようやくさらっとしたやわらかい土になりました。
|ラディッシュを京丹波の名産に
農家を継ぐ決心をしたのは、京丹波町の5年先、10年先を考えたときに、今はじめないと手遅れになると感じたから。土づくりをするにも2、3年かかる農業。いよいよ担い手不足が深刻になってからだと遅すぎる、今やらないと! と。
野村さんが継いでからは、近隣にも声をかけ、ラディッシュ栽培に取り組む農家さんを増やす活動もしてます。「サラダの彩りなど、脇役が多いラディッシュだけど、実はしっかりした味わいで、主役になれるお野菜です。ラディッシュを京丹波の名産にして、もっと世の中に知ってもらいたい」と話してくれました。
|地域に仕事をつくる
「田舎って仕事が少ないんですよ。時間に融通がきく仕事はさらに少ない。たとえば子育てとの両立は難しいことも。だから、それを両立できる環境を農業でつくりたいんです」と野村さんは言います。
また、1年中安定して仕事がある環境をつくれるように、育てるお野菜も工夫。1種類だけでは季節によって仕事に波があり、スタッフが働きづらくなってしまうためです。冬から春はラディッシュ、夏は加茂なすや伏見とうがらし、秋には黒枝豆を育てています。
最近は、就農希望者を研修生として受け入れ、京丹波の農業の担い手を増やすことも考えはじめました。耕作放棄地の増加という問題があるいっぽうで、新規就農者がよい農地を借りづらい問題もあるのが現状です。祖父の代から農業を営む〈京の丹波 野村家〉は、信頼して農地を貸してもらいやすい。そこに研修生を受け入れることで、地元の人たちと研修生の関係も一緒に築いていきたいと考えています。いつか研修生が京丹波で独立し、この町の農業の担い手が増えれば。どこまでも京丹波のことを想い、日々農業に向き合う野村さんです。
ラディッシュの保存ポイント
葉をつけたままにしておくと、ラディッシュの根の部分に蓄えている栄養を吸収し、だんだんと伸びてしまいます。届いたら葉と根を分けておくのがおすすめです。
また、ラディッシュは乾燥に弱いお野菜です。湿らせたキッチンペーパーで包み、タッパーや保存用袋に入れ、冷蔵庫の野菜室で保存してください。
お客さまのお声
こんなに大ぶりで色鮮やかなラディッシュは初めてで、届いて感動しました。葉っぱもしっかりしていて、丸ごと焼いても葉の存在感が残るので、サラダのようにも使えました。実は生だとさっぱりしていて、火を入れると甘く、万能なお野菜。皮の色がとても綺麗で、様々なお料理を彩ってくれ、食卓がぱっと華やぎました。(坂ノ途中アンバサダー @nora_mayu さん)
ラディッシュといえば、ちょこんと小さいイメージでしたが、こちらは存在感抜群、真っ赤でゴロンと堂々とした佇まい。薄くスライスして葉野菜のサラダに足して華やかに、というよりも、主役にして口いっぱいに頬張って味わってみたい!と思わせてくれる趣がありました。ソテーやおつまみ揚げで食べましたが、子どもたちもラディッシュに対するイメージが変わったようです。見た目のインパクトに負けないおいしさでした。(坂ノ途中アンバサダー @yokomsd さん)
ラディッシュのおいしいレシピ
野村さんおすすめのソテーのレシピ。ラディッシュの甘みとみずみずしさをたっぷり味わえます。
フライにしても美味しいです。いろいろな根菜を使うと、お野菜それぞれの食感の違いが楽しいですよ。
ラディッシュの赤が映えるひと皿。切り込みを入れてから和えると、しっかりと味が馴染みます。
「もう一口」とついつい食べ進めてしまう、きゅっと甘酸っぱい味です。
ほかにも、ラディッシュのレシピをこちらでご紹介しています。
試してみてくださいね。