この時期だけのお楽しみ、さくらんぼ
奥羽山脈のふもと、山形県東根市の〈松栗〉さんから、旬のさくらんぼ・佐藤錦が届きました。
山形県の中央部・村山盆地に位置する東根市は、いくつもの川が流れ込み、水はけのよい土壌と寒暖差のある気候で、果樹の栽培がさかんな地域です。
松栗さんの佐藤錦は、下草の生い茂る自然の状態に近い畑でのびのび育ちました。完熟の直前で収穫しているので、甘みがしっかりとのっています。さわやかな酸味とたっぷりの甘い果汁をお楽しみください。
さくらんぼの収穫時期は非常に短く、1年のうち2週間ほどしかお届けができません。今の時期しか味わえない、つやつやと輝くひと粒ひと粒を、心ゆくまで味わってくださいね。
つくり手のこと
植松真二さん(山形県東根市・株式会社松栗)
さくらんぼ農家の次男に生まれた植松さん。いろいろな職業を経験してきましたが、ご家族が大切にしてきた、思い出の詰まったさくらんぼの木をこれから先も残したいと、2013年に株式会社松栗を設立。さくらんぼ栽培をスタートしました。
植松さんがもっとも大切にしているのは、土づくり。除草剤は使わないので、畑には下草が茂り、土の水分の蒸発を防いでくれています。また、定期的に刈り込んで土に入れることで、肥料にもなります。自然の力を活かして、バランスのとれた土にしていくことを目指しています。
さくらんぼは日光が当たると赤く色づきます。邪魔になる葉を摘んで色をよくするのが一般的ですが、葉摘みをしてしまうと光合成が十分にできず、酸味も甘味も弱くなります。植松さんの畑では、さくらんぼの美味しさを最大限に引き出すため、葉を取らずにしっかり光合成をさせています。こうすることで、酸味がありながら甘いさくらんぼが育つのです。
現在は、高齢化によって担い手がいなくなった農地を引き継いで、さくらんぼ畑として再生させる取り組みも行っています。点々と広がる54か所もの畑に、1,400本のさくらんぼの木があります。
レゲエが大好きな植松さん。今日もユニフォームの黄色いTシャツ姿で、さくらんぼのお世話をしています。