yamanoaida-farm
基本情報
場所 京都府亀岡市、南丹市
開始 2013年
目的 不耕起栽培での営農、耕起栽培での営農、京都と瀬戸内の二拠点での営農など、農業のかたちを検証する取り組みを行っています。就農を希望する人がリアルな農業を体験する場としても活用しています
担当 山崎 茜
作物 自家採種したものなど、多品種の野菜
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坂ノ途中の農場・やまのあいだファーム

坂ノ途中は2013年の秋から、自社農場「やまのあいだファーム」の運営をはじめました。農薬や化学肥料を使わず、耕すこともしないという、とても自然に近いスタイルの農場です。生き物いっぱいの畑で時間をかけて育つお野菜は、力強い味わいが特徴です。
2018年からは、瀬戸内の柑橘栽培にも取り組んでいます。冬は雪に閉ざされるやまのあいだファーム。一方で、後継者の不足や高齢化によって放棄されていく瀬戸内の柑橘畑。もしかしたら私たちが瀬戸内の島に通って、レモンやみかんを育てることができるかもしれない。二拠点農業のという新たなプロジェクトです(※)。
そして、2019年の春から、やまのあいだファームの一部で、畑を耕すかたちの有機栽培を試験的にはじめました。耕すことと耕さないこと、それぞれの良さを引き出したいという思いと、自然の力、人の力、その最適なバランスを見つけたいと思っています。
お野菜セットでは、提携農家さんのお野菜と一緒に、やまのあいだファーム育ちのお野菜もご案内しています。

やまのあいだファームが目指すもの

やまのあいだファームにはふたつのミッションがあります。ひとつは、不耕起の栽培、耕起の栽培、二拠点農業といった、農業のかたちの可能性を探ること。
もうひとつは、農業の研鑽の場となって、就農への一歩を踏み出すきっかけとなり、環境負荷の小さい農業を少しでも広げていくこと。

たとえば、不耕起自然栽培、自然農法に憧れる方にお会いすることがよくあります。けれども、土が浅い関西において、そういった営農スタイルで経営が成り立っているケースは多くありません。不耕起栽培の畑は生き物がいっぱいです。植物により土が被覆され土壌の流亡・浸食が起こりにくい、育つお野菜の味わいはとびきりのもの……よいことずくめのようですが、自然の力に大きく頼るために安定した収穫は難しく、土の状態によってはお野菜をしっかり育てることが難しかったり。
複数の畑を借りて不耕起栽培を実践してみて、なんとかなる畑もあるし、地力がなさ過ぎて難しいと思う畑もあるというのが、私たちの感触です。

それをふまえて、一部の畑を耕起栽培に切り替えて、一般的な有機農業のスタイルにも挑戦しています。最低限必要な機械として、小型の管理機のみ導入しています。
こういった試行錯誤を、オープンに語ったり、就農を希望する方に見てもらうことで、就農後の未来を描きやすくしていきたいと思っています。

(※二拠点農業についてはこちらをご覧ください)

人も野菜も、たくさん育つ

やまのあいだファームの畑では、雑草や虫たちと野菜のバランスを保つ難しさを感じます。ときには失敗することも……でも、人もここで成長していきます。最初、畑仕事は駆け出しだった坂ノ途中スタッフも、ずいぶんと頼もしくなりました。新しく加わったスタッフには、しっかりと手ほどきできるくらい。

そして、新たに農業に取り組もうとする人たちがやってきます。ここまでの経緯はさまざま、でも目指すところや考えていることはなんとなく似ている。彼ら、彼女らが農業と向き合うための場所を提供することは、とても大切なことです。そんなふうにして、やまのあいだファームは、出会いとつながりの場ともなっています。

やまのあいだファームの動画を作っていただきました!

やまのあいだファームに、ロート製薬株式会社の社員の人たちがいらっしゃいました。お薬をつくる人たちが、どうしてやまあいに? 
ちょっと不思議に思って、そう訊ねてみると、「ロート製薬は、お薬に頼らない製薬会社を目指しているんです」というお話。

カラダの源になっているのは「食」。社員の人たちは農業や畜産にトライしたり、薬膳レストランをつくったり、食べることからはじまる健康について学んでいるのだそうです。
やまあいを訪れてくれたのは、そのロート製薬の社内アカデミーの人たち。食にまつわる現状や課題について様々な角度から学ぶために、日本スローフード協会を通じて2017年から行っている勉強会だそうです。

不耕起栽培、自然農、生産現場で生まれる規格外の農産物、やまあいを目で見て、土を踏みしめ、手で触れる体験の一日でした。映像には、わたしたち、やまあいスタッフの仕事も映されています。見ていただけると嬉しいです。