野菜を引き立てる、まろやかな味わい
淡路島の五色浜で汲み上げた海水から生まれる、五色の浜雫・自凝雫塩(おのころしずくしお)。余分なものは一切なし。まろやかな風味と舌ざわりで、辛さのなかにほのかな甘みや苦みが感じられるお塩です。
お野菜はもちろん、食材の味をしっかりと引き出してくれるので、焼き野菜や蒸し野菜、サラダ、スープなど、素材をじっくりと味わいたいお料理におすすめです。
淡路島の塩職人がつくる、五色の浜雫
|サラリーマンから塩職人へ
淡路島の五色浜の地で、昔ながらの塩づくりを行う〈脱サラファクトリー〉さん。気になる社名の由来は……?
もともと外食産業でサラリーマンとして働いていた、代表の末澤さん。仕事で食材に触れ合ううちに、アレルギーの問題や食材そのものを深く追求していくようになりました。なかでもお料理に欠かせないお塩。海の成分がそのまま含まれたものが少ないことを知り、だったら自分でつくってみようと、脱サラをして塩職人の道を歩みはじめました。
|海の成分そのまま、鉄釜でじっくりと
淡路島の北西部、播磨灘のきれいな海水から自凝雫塩はつくられます。薪を燃やしながら鉄釜で約40時間かけて炊き上げ、海水の水分をとばしていきます。このときに煮詰めすぎないことで、やさしい後味に。職人の腕の見せどころです。そうして結晶化した塩は、杉樽でじっくりと寝かせます。ゆっくりと熱を冷ますことで、よりまろやかな味わいに仕上がるそうです。
|少し変わった名前の由来
ところで、少し変わった響きの名前について。
これは古事記や日本書紀に出てくる神話の自凝島(おのころ島)に由来しています。
高天原の神々に国づくりを命じられたイザナギとイザナミが、天の沼矛で渾沌とした大地をかき混ぜ、矛を引き上げたときに滴り落ちた雫が島となる。
日本の誕生の地が自凝島で、淡路島の沼島がそれだと言われています。
ちなみに自凝は「自(おの)ずから凝り固まった」という意味がありますが、それをお塩のネーミングにするなんて、なんだかいいですね。
お客さまのお声
ペロリなめてみるとしょっぱいだけじゃなくて、甘味と苦味もいくつもの層になって押し寄せ来る。ダイレクトにお塩を感じられるように、じゃがいものガレッドでいただきました。おのころしずくしおをパラパラ~とかけたら美味しすぎて、何回も「追いおのころ」してしまいました。息子もお弁当のゆで卵にパラパラかけて登校して行き、家族みんなで気に入っています。(坂ノ途中アンバサダー @nakayaboi さん)
自凝雫塩のおいしいレシピ
シンプルですが、ラディッシュの甘さをたっぷり味わえるレシピ。
坂ノ途中を卒業して実家の畑を継ぎ、今はラディッシュの栽培に取り組む野村くん。そんな彼のいちおしです。
スタッフと、自凝雫塩
3年ほど東京の直営店を担当し、たくさんの加工品に出会いました。その中でも、作り続けてくださる限りずっと使いたいと思っているのが自凝雫塩です。
真価を発揮するのは、素材にあわせたとき。どういうわけかこの塩をかけると、旨味が目を覚まし際立つのです。特にお野菜は相性抜群!私のおすすめは、こんがり焼いたオクラにパラり、以上。
ひとつまみで、何もかも美味しくしてしまう魔法の塩。自凝雫塩があれば私は無敵だと思ってしまうのです。
●スタッフ 今井綾音(法人窓口)
生き生きとしているお野菜はできるだけそのまんまを味わいたいから、まずは塩とオイルでさっと和えるだけのサラダで食べるのが私のルール。サラダ(salad)はラテン語の塩(sal)に由来するというのを知ってから、サラダの基本となるお塩は大事に選ぶようにしています。私が愛用しているのは自凝雫塩。とげとげすることも、もったりすることもなく、野菜の味わいを引き立てながら小さく輝くお塩。私もそんなふうになりたいなぁなんて思ったり……
●スタッフ 武岡萌(おいしいもの担当)