酸味と甘味のバランスがよい、さわやかなすもも
山梨県から、日の光をたくさん浴びて育ったすももをお届けします。
プラムとも呼ばれ、さまざまな品種があるすもも。
6月下旬ごろからは赤い果皮でさっぱりした甘さの「大石早生(おおいしわせ)」、7月に入ると濃い紅紫色の「菅野中生(かんのなかて)」、果肉が赤い「ソルダム」、濃厚な甘味と酸味の「サマーエンジェル」、山梨県生まれの「サマービュート」などをお届けします。なにが届くのか、楽しみにしていてください。
おいしさを重視して、できるだけ樹上で完熟したものをお届けしたいのですが、すももは繊細で配送中の揺れや温度変化の影響を受けやすいため、バランスを見極めて、やや未熟なものをお届けする場合がございます。
触ったときに硬さを感じるものがありましたら、しばらく常温でおいて追熟させてください。熟すにつれて甘い香りがしてきます。常温で追熟させたすももは、食べる前に冷蔵庫で1~2時間冷やしておくと、より一層おいしくなります。
熟してからも皮には酸味が残るのが、すももの特徴。皮ごとお召し上がりいただき、ジューシーな果肉の甘さと皮の酸っぱさ、両方を味わってくださいね。
つくり手のこと
田中良明さん・秀美さん(田中農園)
すすもを届けてくださる農家さんの一軒、田中農園の田中良明さん・秀美さん夫妻は、山梨県甲州市塩山上栗生野エリアにある、標高500mの自然豊かな地で、すももと桃を栽培しています。
甲州市のある甲府盆地は、南に富士山、西は南アルプス、北は八ヶ岳、東は奥秩父山地と、標高2000〜3000mの山々に囲まれています。日照時間は長く、降水量も少ないのが特徴。なかでも甲州市は、標高が高いので、日中の寒暖差も大きくなっています。こうした地理的・気候的な条件が揃い、ぶどう、もも、すももなど、くだものの栽培が盛んです。
田中さんは、自然の力を最大限生かした栽培に取り組む「やまなし自然塾」という生産者グループに所属。農家さん同士で技術を伝えあって、栽培技術や品質の向上に取り組んでいます。
田中さんの畑では、約60本のすももの樹のまわりに下草が生い茂っています。下草を刈って土に還すことで、肥料のかわりにしているのだそう。畑で生まれたものを畑に還し、それを土の中で微生物が分解することによって、豊かな生態系が維持され、すももを育んでいきます。
くだものの栽培に欠かせないのが、摘果(てきか)作業。すももの場合、一般的には摘果によって実の数を4分の1くらいまで減らすのですが、田中さんは10分の1にまで減らすそうです。摘果の時期は、小さなすももの実で地面がいっぱいになるほど。こうすることで、残した一つひとつの実にしっかりと養分が届き、味わいの濃いおいしいすももになるのです。