梅しごとがはじめての方へ
「梅シロップを自分でつくってみたいけれど、ちょっとむずかしそう」
そんなふうに思っていませんか?
大丈夫、梅シロップづくりは、やってみると意外とかんたん。梅しごとがはじめての方にもおすすめです。
今回お届けするセットは、梅、氷砂糖、セラーメイト瓶がセットになっているので、すぐに梅シロップづくりができます。
ホワイトリカーなどお好みのお酒を用意すれば、梅酒をつくることもできますよ。
梅シロップ・梅酒のつくり方
セットが到着したら、梅を水に2〜3時間浸けてアクを抜きます。そのあと梅を洗って、やさしく水気を拭き取り、つまようじなどでヘタをとります。一つひとつヘタをとっていると、いつの間にか無心に。心地よい時間を楽しんでください。
それから、熱湯で消毒して乾かした保存瓶に、梅と氷砂糖を交互に入れます。いちばん上が氷砂糖になるように、順番に積み重ねてくださいね。
もしも、発酵が心配という方は、仕上げに米酢やりんご酢などのお酢を100ccほど加えるのもおすすめです。お酢を入れることで、発酵をおさえると同時に、さっぱりとした仕上がりになります。
梅酒の場合は、最後にお酒を。そして、美味しくできあがるようにと、きもちを込めて蓋をすれば、あとは直射日光の当たらない場所において、熟成を待ちます。氷砂糖がとけきるまでは、1日に2~3回瓶をゆすってください。ゆっくりと変化していく瓶のなかのようすを眺めながら、できあがりを待つ時間も楽しいものですよ。
だいたい1か月後から飲むことができますが、3か月以上置くと、よりまろやかになります。梅酒の飲みごろは半年後です。
梅シロップも梅酒も手順はとっても簡単なうえ、自分で漬けると味わいも格別。今年こそ、梅しごとの第一歩をはじめてみませんか?
梅しごとの詳しいレシピは、ページ下部よりご覧いただけます。
また、お手元でご覧いただけるレシピもご用意しておりますので、ダウンロード・印刷してお使いください。
梅のお届けについて
産地と品種
和歌山、福井など、梅の産地から。化学合成農薬や化学肥料に頼らず、自然に寄り添って育てられた梅をお届けします。時期によってお届けする品種が異なります。それぞれの梅の特徴は下記をご覧ください。
※品種はご指定いただけませんのでご了承ください
●南高(なんこう)
全国的に知られている梅の代表品種。実が大きく、肉厚でやわらかい果肉と、風味のよさが特長です。梅酒にも梅干しにも適しています。
・生産地 和歌山県田辺市ほか
●剣先(けんさき)
古くから福井県で栽培されている品種です。楕円形で、実の先端部分がややとがっていることから”剣先”と名付けられました。種が小さく果肉がたっぷりです。
・生産地 福井県若狭町ほか
●古城(こじろ)
梅の名産地、和歌山県で多く栽培されています。若い実は鮮やかな濃い緑色で、果肉が硬くしっかりしています。梅酒や梅シロップづくりに適しています。
・生産地 和歌山県かつらぎ町ほか
●紅映(べにさし)
福井県を中心に栽培されており、その名の通り、熟していくと鮮やかな紅色が映えます。肉厚で種が小さく、果汁が多め。やさしい酸味が特長です。
・生産地 福井県若狭町ほか
熟度について
青梅は少しずつ黄や紅に色づいていきます。お届け時期や品種によって、梅の熟度が異なります。
梅シロップや梅酒用に青梅をご希望でしたら、5月末くらいまでのお届け日を選んでいただくのがおすすめです。さっぱりとした味わいが楽しめます。
天候や生育状況によっては、少し色づいたものをお届けする可能性もございます。黄色く色づき熟した梅も、梅シロップや梅酒にお使いいただけます。甘味が増して、まろやかな味わいに仕上がります。
※熟度はあくまで目安です。天候や生育状況によっては、ご選択いただいたお届け日に、ご希望の熟度でお届けできない場合がございます
※誠に恐れ入りますが、熟度・品種・産地はご指定いただけませんので、予めご了承くださいませ
6月中旬頃より「南高梅(黄熟)1㎏」のお届けを予定しております。梅干しや梅ジャム用に熟した梅をご希望の方へは、こちらがおすすめ。
■南高梅 (黄熟) 1kg
梅の実の黒い斑点について
わたしたちがお届けする梅は、化学合成農薬・化学肥料を使わずに育てられています。黒星病やかいよう病、虫食いの防除をできず、表面に黒い斑点が見られるものがある程度含まれます。
召し上がっていただいて問題ありませんが、気になる場合はその部分を包丁で取り除いて、梅ジャムなどにお使いください。
梅の見た目について、詳しくはこちらでお話しています。
セットの内容
■梅 1kg
・生産地 和歌山県、福井県ほか
・栽培基準 栽培期間中、化学合成農薬、化学肥料は原則不使用。坂ノ途中の取り扱い基準についての考え方は、こちらをご確認ください
■氷砂糖
北海道のてんさい糖から作った氷砂糖です。すっきりとした味わいの梅酒やシロップに仕上がります
・名称 氷砂糖(国産)
・原材料名 砂糖(国産)
・お届け内容 氷砂糖 1kg
■セラーメイト瓶 4L
4Lサイズ…梅酒なら梅1㎏、梅シロップなら梅1.5kgを漬けるのに最適です
・名称 セラーメイト瓶
・容量 4L
・製造者 星屑株式会社
※セラーメイト瓶 2Lもご用意しております。こちらをご希望の際は、別途ご注文ください。
セラーメイト瓶 2Lのご注文はこちらから≫
梅農家さんのこと
和歌山県と福井県の生産者さんをご紹介します。
田辺印の会 宇田川啓太さん(和歌山県田辺市)
和歌山県中南部、海と山を結ぶように世界遺産・熊野古道が通る田辺市。この地域では、江戸時代から梅の栽培が盛んで、今も日本有数の産地として知られています。
田辺印の会・宇田川啓太さんの畑があるのは、田辺市のなかでも山側の地域。海側とくらべると、収穫時期が1、2週間遅く、そのぶん市場では不利になることも。また、木が育つのは急な斜面で、作業性も悪くなってしまいます。
けれど、山の畑には優れているところがあります。それは、周囲に山林が広がり、生物多様性に恵まれていること。たとえ梅の木にとって害となる虫がいたとしても、近くにはその天敵がいる。だから、多くの農薬を使わなくても、ある害虫が一気に増えるということはそうないと言います。「自分の努力で何かが変えられるとは思わない。自然になるようになることが大事で、自分はそこに少し手を添えるだけ」
宇田川さんは、山の斜面を歩き、畑に植わる400本の木を見て回ります。そして、土に肥料を与えたり、枝の剪定をしたり、伸びた草を刈ったり、自然に寄り添いながら、梅の実がすこやかに育つよう、手助けをしているのです。
エコプレイス・サカノ 坂野佳彦さん(福井県若狭町)
福井県の西部に位置する、若狭町。山の緑と田んぼに囲まれた場所に、エコプレイス・サカノさんの梅の畑があります。湧き水が周囲をめぐる畑は、とても静かな、清々しい空気に満ちています。
梅の樹の下には、白、ピンク、黄色などのかわいらしい花をつけた草花があちこちに。虫たちのすみかとなる草は、短すぎず、高くなりすぎない程度に刈っているそうです。草や花、虫やカエルなど、いろいろな植物と生きものがいる、豊かな生態系を大切に、自然に寄り添った梅の栽培をこころがけています。
坂野さんに梅の魅力をお聞きすると、
「梅は古くから日本人が健康維持のために使っていたもの。それを広めていけることがうれしい。ぜひ自分の手で、梅しごとをしてもらいたいなと思っています」とのこと。
「だからぼくは、梅干しは売らないんです。梅干しを買わずに、自分でつくってみてほしいから」
おすすめの梅しごとも教えてもらいました。
「梅醤油。洗ってヘタを取った梅を瓶に入れて、梅がかぶるくらい醤油を入れるだけ。1〜2週間おいたら完成です。梅醤油は、冷や奴や刺身にかけるなど、そのままお醤油がわりに使えます。さわやかな酸味があって、なんでも美味しくなります。漬けていた実ももちろん食べられますよ」
とても簡単で美味しそうなレシピ。梅しごとを多くの方に楽しんでほしい、という気持ちが伝わってきました。
梅しごとのレシピ
■梅しごとのレシピ
お家で楽しんでいただける、梅しごとのレシピです。
梅シロップ、梅酒、梅ジャム、梅味噌、梅干し……
基本からアレンジまで、はじめての方にも分かりやすくご紹介しています。
また、お手元でご覧いただける梅しごとのレシピをご用意しました。
以下からダウンロード・印刷してお使いいただけます。
*こちらの「はじめての梅しごとセット」には、〈きほんの梅シロップ、梅酒、梅ジャム〉のレシピを同封いたします
■きほんの梅シロップ、梅酒、梅ジャム
■梅干し
梅のお届けと梅しごとスケジュール
梅のお届けは、5月下旬の「熊野古道の小梅」からはじまり、6月上旬から「梅」、6月中旬から「南高梅(黄熟)」へと移り変わっていきます。
それぞれのお届け時期にあわせて、梅しごとを計画してみてくださいね。