坂ノ途中は、創業以来、「100年先もつづく、農業を。」をビジョンとして、環境負荷の小さな農業を広げ、持続可能な社会にたどり着きたいと考えてきました。

農業や社会の持続可能性について、地球環境の限界を示した「プラネタリー・バウンダリー」では、9項目のうち、物質循環、気候変動、土地利用などの6項目が、すでに限界を超えています*。

現代の農業は、農薬や化学肥料といった外部資材に頼ることで、石油や天然ガスなどの限りある資源を大量に消費してきました。また、森林伐採などの過度な土地利用が、生物多様性の喪失や土壌劣化の主な要因となっています。

こうした状況下、農林水産省は「みどりの食料システム戦略」において、2050年までに「耕地面積に占める有機農業の取組面積の割合を25%(100万ha)に拡大」するという目標を掲げています。

持続可能な農業に向けた施策が急務となっているなか、私たちの事業が、農業の環境負荷低減や、それに向けた消費者の意識、行動変容に対して、どのようなインパクトを、どれぐらい及ぼすことができているかを把握するため、2022年からIMMに取り組んできました。

前回の発行(2022年)からの進捗をまとめた今回の報告書では、この2年間での変化に加え、インパクト測定・マネジメント(以下、「IMM」)をご紹介しています。

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