ごくり。ここちよい甘夏の酸味
不知火海につづく熊本県水俣市の〈からたち〉さんから、明るい黄色がさわやかな「甘夏みかんジュース」が届きました。
海と山に囲まれた自然の恵みあふれる町で、農薬や化学肥料を一切使わず、大切に育てられた甘夏。小さかったり、キズがあったりするものまで、無駄なく活かしてつくられたジュースです。
ここちよい酸味があり、身体の内側から元気にしてくれる味わい。まずはそのままストレートでごくり。酸味が苦手な方は、はちみつを加えたり、ソーダで割ると飲みやすくなります。ドリンクだけでなく、ゼリーやドレッシング、ぽん酢などのアレンジもおすすめ。
甘夏のさわやかな風味をお楽しみください。
つくり手のこと
■からたち(熊本県水俣市)
熊本県水俣市の〈からたち〉さんは、自ら柑橘を育てながら、水俣の仲間がつくる柑橘やその加工品、海産物の販売をしています。
不知火海を西に望むこの町は、古くから風と潮流を利用した漁業が人びとの生業となっていました。今から約50年前、水俣病事件で海を奪われた漁師たちは「陸に上がる」選択を強いられ、生活の糧とするため、山にみかんの木を植えました。これが、水俣の甘夏みかんのはじまりです。
自身も病に苦しむなか「被害者が加害者にならない」と、農薬を使わないことを決めた生産者たち。今もその想いとともに、人と自然が共生できる柑橘づくりが続いています。
——水俣の人たちが植えたみかんをこれからも守り、次世代へつなぎたい。なるべく自然に負荷をかけない栽培を貫きながら、実ったみかん一つから水俣を伝えるために、自分たちの役割を果たし、根を張っていきたい。ただ売れればいいみかんではなく、世の中を問う水俣のみかんであり、どんな未来を作っていきたいかを考える、きっかけのみかんであってほしい。
からたち(*)のように生産者と消費者をつなぐ、彼らの想い。私たちからみなさんへとつなぎます。
*からたち・・・さまざまな柑橘の栽培でつかわれる接ぎ木という手法で、土台に使われる柑橘の木の名前。根っこから水分や栄養素を吸い上げ、接ぎ木された柑橘が育つための手助けをする。

からたちさんより。いろいろな柑橘の可憐な白い花
甘夏みかんジュースのおいしいレシピ
〈からたち〉さんおすすめのアレンジレシピをご紹介します。
■甘夏ぽん酢
酢、醤油、甘夏みかんジュースを1:1:1の割合で混ぜます。
■甘夏サングリア
甘夏みかんジュースと赤ワインを1:1の割合で混ぜます。
■甘酒みかんジュース
甘酒と甘夏みかんジュースを1:1の割合で混ぜます。