食べたいときすぐに使える、便利な打豆
福井県のなばたけ農場さんから、打豆(うちまめ)が届きました。
打豆とは、大豆を打って平たくしたもの。
日本海側の地域で昔から食べられてきた保存食です。
浸水させず、食べたいときにそのまま15分ほど茹でるだけで柔らかくなるので、手軽に大豆料理を楽しめます。
つぶしてあるので、大豆の甘味や旨味が染み出しやすく、煮汁ごと使うのがおすすめです。
お味噌汁は、かつおなどのお出汁を使わなくてもほんのり甘い仕上がりに。カレーやサラダ、かき揚げにしてもおいしいですよ。
つくり手のこと
■なばたけ農場 稲澤宗一郎さん(福井県坂井市)
白山連峰を水源とする九頭竜川流域にひらけた福井県・坂井平野。
見わたすかぎり田んぼが広がる坂井町で、稲澤さんはお米や大豆を栽培されています。
「稲の生命力を引き出すことができれば、おのずと薬や、化学肥料を使わなくてすみます。その為の環境作りに気を使い、心がけています」と稲澤さん。
“なばたけ”という名は、昔から使っている集落での屋号。
同じ苗字が多いので、今でもお子さんたちは「なばたけの子か~」なんて呼ばれています。
そんな〈なばたけ農場〉さん、除草対策のひとつとして田んぼに菜の花の種を蒔いていたことがあるそうです。
春には田んぼ一面、黄色い菜の花が咲き、その菜の花を土に戻してお米をつくる。なんだか農場の名前にぴったりですね。
研究を重ねた結果、今は違う方法で除草対策をなさっている稲澤さん。
黄色い”菜畑”農場も見てみたかったけれど、見られなくなったのは、日々、年々、より良い農場を目指して進化している証。