自然に還る、ライ麦からできたストロー
坂ノ途中の自社農場「やまのあいだファーム」より、
畑で収穫したライ麦からつくった麦わらストローが届きました。
夏に麦を刈り取ってから2〜3週間、ゆっくりと自然乾燥させ、1本1本カットしてつくります。
麦の節に合わせてカットしていくので、それぞれ長さや太さがちがいます。
麦わら1本からつくれるストローは、だいたい2~3本。
手間ひまかけて、つくります。
プラスチックストローのように、何度も使い続けることはできませんが、
使い終わったストローは自然に還すことができます。
つかうとき、ほんのり立ち上る麦の香りをお楽しみください。
つくり手のこと
やまのあいだファームは、京都市から車で1時間ほどの亀岡市の山あいにあります。
農薬や化学肥料をつかわず、ほぼ耕すこともしない、とても自然にちかいスタイルの農場です。
麦わらストロー誕生のきっかけは、数年前。
退職するスタッフが、最後にライ麦の種を撒いてくれました。収穫した麦をまた播いて……大切に受け継いで、毎年育てるようになりました。
他の麦とくらべて、丈夫で艶やかなライ麦のわら。その特徴を生かして、ストローをつくりはじめました。
農場を担当する、あかねさんからのおたよりです。
麦わらストローの面白いところは、太さも色も1本1本ちがうところ。
もしも太めだったら、麦わらのおそらく根元に近いところ。
少し先がすぼんでいたら、その先に節があったのかも。
茶色っぽい色をしている部分があれば、
葉っぱがついていて影になって育ったのかもしれません。
色もかたちもちょっとずつちがう麦わらストロー。
みなさまに届いたのは、どんなストローでしょう?
*坂ノ途中の自社農場「やまのあいだファーム」スタッフのリアルな農業と暮らしの日記、やまのあいだのダイアリー にてあかねさんが麦わらストローのことをかいています。あわせて読んでみてくださいね。
麦わらストローの袋のこと
麦わらストローを販売するにあたって、
どんなパッケージにするのがよいか、みんなで考えました。
ごみはできるだけ減らしたいから、プラスチックの袋は使わないようにしよう。
暮らしのなかでいつでも使えるものにしたいから、価格が高くなりすぎてもだめ。
試行錯誤を重ね、この紙袋ができあがりました。
麦の絵は、やまのあいだファームのスタッフますおさんが描きました。
畑で見る麦は、黄や緑、うすピンクなど、さまざまな色が重なっているようにうつるそうです。
彼女が畑で感じた、麦の繊細な色合いの表現も見ていただけると嬉しいです。