れんげ咲く里のやさしいお米
津山れんげ米は、岡山県、津山の山里の豊かな自然が育てたお米。
田んぼに咲いたれんげを土にすきこむ以外はなんにも加えず、自然な土の力だけでつくられています。
春にはれんげのピンク、夏には若葉のあざやかな緑、秋には稲穂の黄金に染まる田んぼの景色を思い描きながら味わっていただきたい、やさしい甘みが自慢のお米です。
れんげは、農薬や化学肥料が使われるずっと前から緑肥(りょくひ)として田んぼの土の改良に使われてきました。
稲刈りが終わったあとに田んぼにまかれたれんげの種が雪の下で冬を越し、春にいっせいに咲いたあと、土にすきこまれて稲の栄養になる…
自然の息吹とともにあるそんなサイクルで、津山れんげ米ははぐくまれています。
つくり手のこと
■中尾幹雄さん(岡山県津山市)
れんげ米の生産者は、岡山県津山市の中尾幹雄さん。
公害や化学物質への危機感をきっかけに、40年前からできるだけ自然な形で農業をしてこられました。
「健康な体はきれいな環境と正しい食から。自然の法則に従った生活を」中尾さんの農場にはこんな言葉が掲げられています。
~自然により添う、中尾さんの米づくり~
その1:自然の中で丈夫な苗を育てる
育苗器などは一切使わず、自然な状態で苗を育てます。「苗踏み」をすることで、丈夫な苗を育てます。
その2:雑草は大切なお助け役!「あぜ草農法」
田んぼは稲の収穫後から5月下旬まで耕さず、たくさんの草花が育つ自然のままの状態を作ります。普通の米づくりでは厄介者とされる雑草ですが、中尾さんの米作りでは大切なお助け役です。育った雑草は、貴重な天然資源として刈り取って田んぼに敷いていきます。
その3:ちょっと遅めの自然の理にかなった育成時期
早い時期に収穫したほうが新米として有利に販売できるので、一般的なお米作りでは徐々に田植えや稲刈りの時期が早くなってきています。中尾さんは晩生のヒノヒカリを選び、6月に田植えをし11月に稲刈りをします。(西日本では5月に田植え、9月に稲刈りが標準になっています)栽培には時間がかかりますが、昼夜の温度差がある秋を田んぼで過ごすので、ぐっと味わい深いお米になります。稲穂が完熟ししっかり味が乗るまで待って、秋の深まる頃、ようやく収穫です。
ご注意点
■未検査米について
未検査米とは、品種や銘柄についての検査を受けていないお米のことです。
品種銘柄検査を受けていないと、品種名、産地、産年を袋に記載できないというルールがあります。
この検査は、食味や農薬使用の検査ではありません。ですから、検査の有無によって品質が変わるということはありません。
坂ノ途中では品種銘柄検査を重視していません。
見かけることの少ない品種のお米や、農家さんが自家採種されているお米、「検査にお金使うのはイヤやわ」というポリシーの農家さんのお米については、未検査米を扱うこともあります。
■小石や種の混入について
坂ノ途中がお取り引きしているお米農家さんやその精米所は大規模とは言えません。大手の精米所で用いられるような高性能な選別機を使用していないことがほとんどです。そのため、丁寧に選別はしているものの、稲刈り時の小石や、クサネムと呼ばれる雑草の種(小さな黒い粒)がお米に混ざってしまうことがございます。
お米の品質には問題なく、お米を研ぐ際に取り除いてお召し上がりいただければと思います。気になる状態でしたら、お手数ですがご連絡くださいませ。
■お米の保存について
虫などの侵入を防ぐために倉庫の管理や選別機でのチェックを丁寧に行っていますが、まれに「コクゾウムシ」と呼ばれる虫がお米の中に入り込んでしまうことがございます。
虫は、畑ではなく収穫後に侵入し、お米に産卵して増えていきます。虫が侵入したお米がひと粒でも入ってしまうと、特に常温保存では短期間で増えてしまうことがございます。
気温が20度を超えると活動が活発化し、お米の中から羽化しますので、気温の高い時期は必ず冷蔵庫で保存し、できるだけ短期間で(お届けから30日を目安に)お召し上がりくださいませ。
■精米日について
精米日から1か月以内のお米をお届けいたします。