冬野菜のおでんと楽しむワイン
寒い日に食べたくなる、あつあつのおでん。お出汁や具材の旨みを引き立てる、優しい味わいのワインといっしょに楽しみませんか?
今回お届けする2本は、どちらもポルトガルのもの。
魚料理が多く、素材の味わいを活かしたシンプルな味付けが好まれるポルトガルのワインは、お出汁がきいたおでんにもよく合いますよ。
セットの紹介
■ウーゴ・メンデス リスボア オレンジ
ポルトガルの中央あたり、大西洋沿岸に位置するワイン産地リスボアで造られたオレンジワインです。
オレンジワインとは、白ワイン用のブドウを使って、赤ワインの醸造方法で造られたもの。
甘酸っぱくジューシーな香りを感じながら、ひと口。すっきりきれいな酸があり、爽やかな飲み口です。少し重みのある舌ざわりと、ほのかな苦味を含む複雑な味わいは、どこかミネラルを思わせ、海のものと合わせたくなります。鰹や昆布のお出汁がきいた料理、特にことこと煮込んでお野菜や練りものの旨みが溶け出したおでんとはぴったりの相性です。
~木下インターナショナル ソムリエ・館農さんより~
オレンジワインとは?
一般的にワインの醸造方法として、白ワインは収穫されたブドウを搾汁したブドウジュースを発酵させて造ります。赤ワインは表皮の黒いブドウを皮ごと発酵槽に入れて潰し、果皮に含まれている成分を抽出して色合いや味わいを出します。ロゼは黒ブドウの果皮からの抽出を軽くしてあまり色が出ないうちに搾汁し、ロゼ色のワインに仕上げます。
さて、オレンジワインは? 果物のオレンジが入っているのではありません。収穫された白ブドウを、赤ワインと同様に果皮と共に発酵槽に入れて潰し、果皮の成分を果汁に抽出して発酵、熟成させます。そうすることによって、オレンジ色の独特な色合いと味わいを造り出す醸造法です。ブドウの果皮から抽出された色合いと密度の高い果実味、果皮や種にあるタンニン分が、まるで赤ワインのように渋みのある複雑な味わいを造り出します。
ジョージアでは8000年の歴史ある醸造法で、近年、イタリアからヨーロッパ、そして世界に広がった流行のワインです。今やポルトガルでも先進のワイン生産者達によって盛んに造られるようになりました。
■キンタ・ダス・マイアス レッド
ピュアなブドウ感と、程よいタンニン。口当たりは軽やかですが、しっかりと味わい深く、余韻がじんわりと長く残ります。
赤ワインだとお出汁の風味が負けてしまいそう、と思っていたのですが、この「キンタ・ダス・マイアス レッド」は強く主張せず、お出汁を引き立てながらワイン自身もより味わい深くなり、驚きました。
おでんのだいこんやかぶなど、じゅわっとお出汁が溢れる具材との相性抜群。甘味噌をちょっとのせても合います。
赤ワインは少し温度を上げてから飲むことも多いですが、あつあつのおでんやお鍋と合わせるなら、冷蔵庫から出してすぐに、冷えたまま楽しんでも。
~木下インターナショナル ソムリエ・館農さんより~
旅するブドウ品種 ジャエン
ポルトガル中北部のダン地方を代表するブドウ品種にジャエンがあります。今回のキンタ・ダス・マイアス レッドの主要品種です。このジャエンは、近年のDNA解析で、スペイン北部の赤ワイン品種メンシア種と同じブドウということが判明しました。以前聞いた話では、ダン地方のブドウ栽培家がスペイン北部のサンチャゴ・デ・コンポステラ教会を巡礼の旅で訪れた時、近くで飲んだワインの味わいに感激し、思わずブドウ畑からブドウの枝を失敬してダンに持ち帰ったとのことでした。サンチャゴ・デ・コンポステラ周辺の気候とよく似たダン地方に持ち帰ったブドウは見事に育ち、今や地域を代表するブドウ品種の一つとなりました。
つくり手のこと
■ウーゴ・メンデス
首都リスボンの北東部に位置するサンタレンに生まれ育ったウーゴ=メンデスさん。癌撲滅に貢献するためにバイオテクノロジーを学んでいましたが、本人いわく「ワイン造りに恋をして」、2004年にワイン醸造の世界に飛び込みました。ワイナリーでスタッフとして働くうちに、自分自身のワインを造りたいと思うようになり、2016年にブランドを立ち上げます。
リスボアやテージョという地域には、首都リスボンの需要に応えるための大量生産のワイナリーが数多くあります。ブドウの生産にも、効率化のために化学肥料や農薬が使われるのが一般的。そんななか、ウーゴさんは、この地域本来の気候や風土を表現したワインを造ろうと、なるべく化学肥料や農薬に頼らずにブドウを栽培する生産者を探し、選り抜きのブドウを通常より高い価格で買い取っています。そうすることで生産者を支えながら、地域全体を有機的な栽培方法へ転換させようと取り組んでいます。
■キンタ・ダス・マイアス
1893年から続く、ダン地方を代表する伝統あるワイナリーで、EUオーガニック(ユーロリーフ)の認証を取得し、環境に配慮しながらブドウづくりをしています。
ポルトガル中北部のダン地方は、伝統的なワイン産地。周囲を山に囲まれた標高の高い盆地です。ワイナリーのキンタ・ダス・マイアスは、ポルトガル本土の最高峰セラ・デ・エストレラ(星の山)のふもと、ブドウ畑としてはとりわけ標高の高い場所に位置します。ここで育つブドウは、日中の強い日差しの下で生育が進むことで糖度が上がり、いっぽうで夜には涼しい風が山から吹きおろして気温が下がるため、酸を保ちながら成熟していきます。その結果、熟成感がありながらも爽やかな酸味を感じる、この土地ならではの味わいのワインを造ることができます。
キンタ・ダス・マイアスは、2023年に坂ノ途中を訪問してくれた、キンタ・ドス・ロケスのルイスさんが営むもうひとつのワイナリー。マイアスで造るワインは、ロケスより軽やかで、日常の食卓に合わせやすいのが特徴。ご家庭で気軽に楽しんでいただくのにぴったりです。
ルイスさん親子が坂ノ途中を訪れてくれた日のお話はこちら
ポルトガルワインを知る・ルイスさんのお話≫
ワイン担当 古田佐恵子
おいしく楽しむために
~届いたら~
ワインの保管温度は16℃くらいが理想です。専用のワインセラーが無い場合は冷蔵庫の野菜室へ。室内の低い位置に、横になるように倒して保管するのがおすすめです。冷蔵庫のドアポケットは温度変化が大きいので、長期保管は避けてください。
~飲む前に~
■ウーゴ・メンデス リスボア オレンジ
飲み頃の温度は8~12℃。冷蔵庫から出してそのままの温度ですぐに楽しめます。冷蔵庫から出したあとは、アイスバケツのようなものにボトルを入れて冷やしながら飲んでいただくか、食事中はテーブルに置いてすこし温度をあげて楽しむのもおすすめです。
■キンタ・ダス・マイアス レッド
あつあつのおでんやお鍋と楽しむなら、冷蔵庫から出してそのままの温度から楽しむのがおすすめです。食事中はテーブルに置いておくと温度があがり、空気と触れることでワインの香りがひらいてきます。味わいの変化も楽しんでください。
商品詳細
■ウーゴ・メンデス リスボア オレンジ
・品名 ワイン
・原産国 ポルトガル
・内容量 750ml
・アルコール分 11%
■キンタ・ダス・マイアス レッド
・品名 ワイン
・原産国 ポルトガル
・内容量 750ml
・アルコール分 13.0%
※ヴィンテージは、在庫状況により変更になる可能性がございます。あらかじめご了承ください
ご注意点(ご注文前に必ずご確認ください)
・送料について
- 送料込みの商品です。別途送料はかかりません
・ご注文について
- - 直送商品のため、坂ノ途中OnlineShopのほかの商品とまとめて購入することができません。大変お手数をおかけいたしますが、ほかの商品をご購入の場合は、2回に分けてのご注文をお願いいたします
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・お届けについて
- ヤマト宅急便(常温)での配送です
- ワインの輸入元の倉庫からお送りします。発送予定はメールでご案内します
- 直送商品のため、お届け日の指定は承っておりません。また、天候不順や、災害等による交通機関の乱れが発生した場合、お選びいただいた期間内にお届けできない可能性もございます。あらかじめご了承くださいませ
- 2セット以上ご注文の場合、1セットごとにお届けします。お届け日が異なる場合がございますので、ご了承くださいませ
・同梱資料について
- それぞれのワインの説明書も一緒にお届けします。商品価格の記載のあるものは同梱いたしません
・荷姿について
- 無地の段ボールでお届けします。化粧箱でのご用意はございませんので、あらかじめご了承ください