対馬の原木生しいたけ 100g(4~8個程度)
405(税込)
売切れ
販売開始予定日未定

2022年夏の対馬の原木生しいたけのお届けは終了いたしました

 

・お届け内容 対馬の原木生しいたけ 100g(4~8個程度)

・生産地 長崎県

・栽培基準 栽培期間中、化学合成農薬、化学肥料は原則不使用。坂ノ途中の取り扱い基準についての考え方は、こちらをご確認ください

・ご注意点 

 - 生育途中にホダ木にこすれて黒くなっている部分がございますが、味には問題ございませんのでご安心くださいませ

 - 検品してお届けしていますが、小さな虫がまぎれているかもしれません。濡らしたペーパーや布で表面を拭きとってからお召し上がりください

風味豊かな、原木しいたけ

九州の玄界灘に浮かぶ島、対馬から、〈對馬(つしま)原木しいたけ〉さんの香り高いしいたけが届きました。

 

森の木を切り出し丸太に菌を植え付ける、昔ながらの原木栽培で育ったしいたけは、ずっしり厚みがあり、風味豊か。
焼いて塩をふるだけ、しょうゆをたらすだけ。まずはそんなごくシンプルな食べ方を試してみてください。香りがふわり、口のなかにひろがります。
もちろんお鍋や煮物にも。抜群の歯ごたえで、存在感を発揮してくれますよ。

対馬の森の恵みを受けて

対馬は、対馬海峡を流れる暖流のおかげで、1年を通して比較的穏やかな気候です。しかし、真冬は北西からの冷たい季節風の影響を受け、厳しい冷え込みがつづきます。
日光を浴び、潮風にさらされ、森の木々は養分をたっぷり蓄えながら育ちます。それを切り出し、しいたけの種菌を植え付け育てる「ほだ木」に。農薬や肥料を使用しない原木栽培では、木のもつ栄養分はとても大切です。

ほだ木に種菌を植えてから、しいたけの赤ちゃんが顔を出すまでは1年半~2年ほど。そのあいだ、木漏れ日がさし、適度な湿気があり、風の通る、森の環境を再現したハウスに置き、菌が木のなかにひろがるのを待ちます。均一に菌糸が行き渡るよう、ときどき木をひっくり返す「天地返し」という作業も。ほだ木は重く、大変な仕事です。

そうしてじっくりゆっくり育ったしいたけを、1本1本手摘みで収穫。かさが内側にしっかり巻いている、いちばん美味しいときを見計らいます。

 

ほだ木は3~5年ほど、しいたけの栽培と休養を繰り返します。やがて役目を終えると、細かく粉砕され、對馬原木しいたけさんのもうひとつの事業である養鶏で出た鶏糞と混ぜられ、肥料に生まれ変わります。そして島内外の農家さんのもとで土にすきこまれ、また農作物が育つ土台となるのです。

 

つくり手のこと

その地理歴史から、独特の自然や文化の残る対馬。
数万年前まで大陸と陸つづきだったために大陸と日本本土の動植物が混ざったような生態系が営まれています。また、大陸との交易や文化交流の窓口でもありました。島の9割を占める森は、古くは島独自の天道信仰によって大切に守られ、たくさんの生きものや人びとの暮らしを支えてきました。

平地が少ないため稲作や畑作は難しく、産業の中心は漁業や建設業、林業。原木しいたけの栽培の歴史は、なんと江戸時代にさかのぼります。ほだ木にするために木を切り出すことは、残った切り株から若芽が生えることを促し、森を若返らせることでもありました。しかし、重いほだ木を扱う重労働であること、また島の高齢化から、生産者さんは減りつづけています。

 

原木しいたけを届けてくださる對馬原木しいたけさんは、「対馬に産業を。しいたけの島の復活を」と、2007年に事業をスタート。地域のためにいろいろな仕事をしていこうと、養鶏事業にも取り組んでいます。25名ほどのスタッフは、みなさん対馬生まれの対馬育ちです。

豊かな自然に恵まれ、原木しいたけ栽培が古くからつづく地とはいえ、これまでの道のりは決して平坦ではありませんでした。
2016年には、100年に一度といわれるほどの大雨に見舞われ、しいたけの種菌を植えた8万本ものほだ木が流出してしまう出来事も。大きな被害を受けました。
けれど、効率や収穫量よりも美味しさを大事にしたい、そんな心意気から、対馬の森のような環境で栽培することを大切にし、土地に合った味の良い品種を選び抜き、丁寧にしいたけと向き合っています。

 

お客さまのお声

夏なので、バーベキュー気分で網焼きにしました。焼くと旨みも凝縮され、噛みごたえも心地よく感じます。こんがりと焼けた香ばしさとしいたけの豊かな風味が押し寄せてきました。これまでしいたけはバター醤油焼きが一番と思っていた子どもたちも、バターがなくてもこうやって焼いて塩をつけるだけでもおいしいんだね、と言って食べてくれました。暑い時期にも食べたい、おいしいしいたけです。(坂ノ途中アンバサダー @yokomsd さん)

 

お野菜セットに入っていたミニトマトとブロッコリーと一緒にフリッターに。軸を少し残してカットすると、2つの異なる食感になって口の中が楽しいです。子供たちも「このしいたけの食べ方が一番」と絶賛。ビールとの相性も抜群でした。(坂ノ途中アンバサダー @nakayaboi さん)

 

しいたけの保存ポイント

湿気に弱いお野菜です。できるだけかさを下にして、新聞紙やキッチンペーパーで包み、冷蔵庫の野菜室で保存してください。

しいたけのおいしいレシピ

■しいたけのオーブン焼き

しいたけをまるごと味わうオーブン焼き。
玉ねぎをバターソテーするだけのシンプルなタネは、しいたけの旨みをしっかりと感じられます。

≫レシピはこちら

 

■しいたけの甘酢団子

しいたけの旨みがぎゅっと詰まっていて、大きめに切ったたまねぎの歯ごたえも楽しい一品です。

≫レシピはこちら

 

ほかにも、しいたけのレシピをこちらでご紹介しています。

試してみてくださいね。

 

■しいたけのレシピ

 

また手にとりたくなる野菜について


美味しく育つ、理由がある

日本の風土は多様です。
暖かな風と日光に恵まれたところ、ずっしりと雪が降り積もるところ、豊かな森と海に囲まれたところ――。

 

気候や地形、土壌によって、育つ作物もさまざまです。
その土地の特長を生かしながら、手をかけて育てられたお野菜は、うんと美味しい。

 

たとえば、瀬戸内海の無人島で日光をたっぷり浴びたまろやかなレモン、鳥取・大山のジンジンとする寒さのなかで甘みの増したキャベツ、対馬の海風を受け栄養を蓄えた原木で育った香り高いしいたけ。

 

「また手にとりたくなる野菜」では、そうした、美味しい背景、ストーリーをもったお野菜やくだものをお届けします。お料理をつくりながら、食卓を囲みながら、「農家さんはこんな人なんだって」「こういう場所で、こんな工夫で育てられているんだよ」「また食べたいね」そんな会話のきっかけにもなれば、とても嬉しいです。