こんにちは、広報くらたです。
先週、関東・近畿では木枯らし1号が吹きました。お届けする野菜の顔ぶれも、少しずつ冬へ向かっています。
今週は、今シーズンの収穫が始まったばかり、大分のレンコン農家 タナカレンコンさんをご紹介します。
わたしは初めてタナカレンコンさんの備中レンコンを食べた時、レンコンってこんなに味があったんだ!とびっくりしました!これから12月にかけて、どんどん甘みが乗っていきますよ。
 

農家さん紹介:タナカレンコンさん(大分県杵築市)


大分県杵築市のタナカレンコンさんは、田中聡さん(写真右)、良さん(左)の兄弟で営むレンコン農家です。
それぞれアーティストとして活躍していた田中さん兄弟。7年前、おじいさんが大分市で長年守ってきた「備中種」というレンコンを受け継ぎ、杵築市の山里に移して栽培をはじめました。
最初の4年間はレンコンが雑草に負けてしまったり、収穫量がとても少なかったりと苦労したそう。勉強と試行錯誤を続けるうち、次第に土が変わり、生える草の種類が変わり、生きものが増えていきました。
私・倉田は夏に畑を訪問させていただきました。畑があるのは山と川に囲まれた、とても静かな場所。聞こえるのは山からの鳥のさえずりと、人の背丈より高く茂ったレンコンの葉が風でざわめく音ばかり。なんて美しいところだろう、と思いました。

田中さんは、この裏山で湧くきれいな水と、草木の灰しか畑に入れていません。余計なものを入れず、できるだけ自然に近い環境の中で育てることが、レンコンの味をしっかり安定させるのだそうです。
夏の間、レンコンは大きな葉に太陽の光をいっぱい浴び、地下に栄養を蓄えます。秋になり葉が枯れはじめたら、収穫シーズンのスタートです。
備中種は、一般的なレンコンよりも深い泥の中で育つ品種。機械でさえ手間がかかる収穫を、田中さんの畑では、レンコンに傷をつけたり折ってしまったりしないよう丁寧に手作業で行っています。
ガンヅメという四つ又のクワで浅く掘ってレンコンを探し、最後は一本一本手で掘り上げて収穫。

地中深い場所でじっくり育ったレンコンは、細めですが歯ごたえが良く、とても濃い味わいです。
田中さんのレンコンには、タンニンと空気が反応してできる、赤や黒の「渋」が見られます。スーパーなどに並ぶレンコンに渋がないのは、収穫の1、2ヶ月前に茎を倒し、呼吸を止めることによる「渋抜き」をしているから。
田中さんは、いちばんおいしい状態でお届けしたい!との思いから、この「渋抜き」を行わず、収穫直前までレンコンに呼吸をさせています。
土の力と田中さん兄弟のこだわりのつまったレンコン、今年もお楽しみください!
ちなみに。。レンコンには節がありますよね。先がとがっていていちばん柔らかいのが頭、太くしっかり食感のあるのが2番目3番目、細めで固いのがしっぽ。食感や味わいが違うから、おいしい食べ方も違います。
タナカレンコンさんのおすすめは、
・頭や2番目は柔らかいので、焼いたり天ぷらにしたり。頭はさっとゆがいてサラダにも
・3番目はやや固めなので、煮ものなどに。
・いちばん固いしっぽは、縦に切って焼くとおいしい!レンコンチップスもしっぽが向いている
だそうです!ぜひお試しください。

 
レンコンは乾燥に弱いので、ポリ袋などに入れてから冷蔵庫の野菜室へ。届いたらなるべく早めにお召し上がりくださいね。

 

 

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