夏の休日、僕には大切な仕事がある。
草刈り。家のまわりや庭に生えた雑草を片付けなければいけない。
1日で終わる量ではないので、お休みの日のたび、何週かに分けて作業をするのだけれど、夏の草の勢いはものすごくて、ああ、終わったと思ったときには、最初に草刈りをしたところがボーボーになっている。
今年は梅雨明けから今まで、いったい家のまわりを何周したんだろう。
畑で草を刈って、家でも草を刈って……ちっとも休日じゃないですね。

庭が草で覆い尽くされていたとき、何度かヘビを見かけた。
息子と娘はまだ小さいので、安全のためにと思って庭の草は早め早めに刈り取っていた。
でも、ある日、草刈りをすませたばかりの庭に出ると、ヘビがにょろにょろと木に登っているところに遭遇。
あ、そんなこともできるんだと感心してしまった。
イタチの親子と出くわしたこともある。
草だらけの庭を横切ろうとして僕の目の前で止まり、親子で揃って立ち上がって僕ををじろじろ見ていた──数秒後に軽く会釈をして去っていった。
アライグマが現れたときは困ってしまった。
息子が大事に育てて収穫を楽しみにしていたトウモロコシを手に、こちらを眺めている。
こらー!

どういうわけか動物たちがやってくる我が家の庭先。
けれども「vol.18・木を植える」に書いた、お目当ての小鳥たちはまだあらわれない。
ヘビさんには手の届かないところに巣箱作ったんだけれど……。
●けんぞー