さーっと気持ちのよい雨が降りました。雨に濡れるのも嫌いじゃない私たち、この日は久しぶりの雨が嬉しくて、ますおさんとふたり、雨のなか畑に出ました。トマトにかけていた防鳥ネットを外して、草刈り。収穫もそろそろおしまいです。

暑い日、仕事のあとは無性にモヒートが飲みたくなります。
ミントとライムの爽やかなカクテルは夏にぴったりですよね。
2年前、奈良の農家さんから分けてもらったミントの苗。イエルバブエナというちょっと難しい名前の品種を畑の一角で育てています。
このミントはモヒートのためにキューバで品種改良されたものだそう。ルーツはスペアミントとパイナップルミント。カットすると、甘くて爽快な香りが広がります。
キューバの人たちからすると、ほかのミントでつくったモヒートはモヒートではない! それくらいとくべつなハーブだと聞きました。
スペイン語に堪能な松井さんに訊ねると、イエルバは草、ブエナは良い、イエルバブエナは「良い草」という意味だと教えてくれた。モヒートを飲んだ人たちが「ブエナー!」と乾杯しているところを想像してしまいました──そんなことは言わないのかもしれないですが。ただの私の妄想。

アメリカの文豪、アーネスト・ヘミングウェイはフローズン・ダイキリを愛飲したことで知られていますが(ヘミングウェイが好んだレシピはパパ・ダイキリと呼ばれている)、40代でキューバに住んでいた頃、行きつけの店でよく飲んだといわれるのがモヒート。
オープンしたばかりのOyOyでも飲むことができます。
OyOyのモヒートには、やまのあいだファームのイエルバブエナや、以前に紹介した麦わらストローも使われています。
「私、OyOyではいつもモヒートよ」そう言ってもらえるようになると嬉しいな。

●あかね

※モヒートは、ラム酒、ミント、ライム、きび砂糖があればおうちでもつくれます。私は甘さ控えめが好き。試してみてくださいね。