あかねさんがダイアリーのvol.13で書いたように、
新しく借りた畑の一部分で、耕起の有機栽培をはじめています。
理由はいろいろなことがあるけれど、ひとつは不耕起と耕起の違いを知ること。育つお野菜にどんな違いがあるのか、自分の目と手と舌で確かめたい。
そしてもうひとつは耕起の畑仕事について知ること、考えること。


やまのあいだチームで最初に話し合ったのは、どこまでを人の手で行うかということだった。
機械に頼らずにというのは、言葉としては美しい。
でも、耕すのに3日かかれば、その人は3日分、移動したりのエネルギーを使ってしまう。畑から生まれるエネルギー(お野菜)も3日分減ってしまう。すごく大雑把な言い方だけれど。
それなら大きなトラクターを使えばいいのかというと、やまあいの畑のサイズでは力が余ってしまう。畑仕事は楽になる分、無駄がつくられていく感じ。
広い意味で、環境に負荷をかけないためのバランスを探っていこうと思っています。

みんなで相談して、管理機という農業機械を試してみることにした。
家庭菜園なんかでも使われている小さなもので、畑を耕したり畝を立てたりできる。
見た目はなかなか可愛い。ところが、この子がなかなか言うことをきかない。慣れるまでは、真っ直ぐ進まない、かと思えばいきなり走り出す。わがままな大型犬の散歩をしているみたいで、もうヘトヘトになってしまった。

6月にナスの苗を定植。水の管理、芽かき(不必要なわき芽を摘み取る)などをしながら、7月に支柱を立てて誘引。7月の終わりくらいから収穫がはじまった。
今年は、梅雨入りが遅くて雨不足、梅雨が明けてからは急激に気温が上がっている。
僕はちょっとぐったり気味だけれど、しっかりと根を張ったナスはつやつやの元気いっぱいです。
●ケンゾー