こんにちは。エンジニア兼撮影担当の片山です。
12月に入ってだんだんと寒くなってきていますが、お昼に日の当たるところにいるとまだ少しは暖かさも感じます。
​第一回「有機農業の日」記念イベントが東京上野で開催された12月8日も、そんな日差しの温かい気持ちのいい1日でした。
自分もお手伝いとして参加してきたので、当日の様子を少しレポートしたいと思います!
有機農業の日 上野
(会場すぐ横の冬の不忍池)
有機農業の日
なぜ、12月8日が「有機農業の日」なのでしょうか。
実は2006年12月8日は、有機農業推進法が成立した日。「国や自治体が有機農業の推進に責任を持っているよ」ということを定めた法律です。成立にあたっては、多くの関係者や市民の努力があったそうです。
そして、法案成立から10年の今年、オーガニック・エコな農と食を広げる動きをもっと盛り上げていこう!という思いから、12月8日は「有機農業の日」という記念日に定められました。
この日行われたイベントは、「有機農業の日」の最初のバースデーをお祝いするものだったんです。
法律とはいっても、守らなければいけないルールや罰則があるわけではなく、国や自治体が有機農業の推進に責任をもっているということを定めたもので、これを市民の手により作り出して法案を成立させた過程には多くの関係者や市民の努力があったそうです。
記念日というお祭りで盛り上げながら、オーガニック・エコな農と食を世の中に広めていこうという狙いです。
この記念イベントでは若手の意欲あふれる生産者さんの話や、黎明期に有機農業をすすめてきた先輩の話などいろいろ聞くことができました。会場の一角に出展されたマーケットや雰囲気もたいへんよく有機農業の未来に明るさを感じました。
オーガニックは自然と自分をつなげるものなのだろう、と思ってもいましたが人と人のつながりや多様性もオーガニックの一部なのかもと感じています。
有機農業の日
(ゲストの落合恵子さん。印象深い話でした)
一方で、ぼくたちも、有機農業でつくられた野菜をつくったり、仕入れたり、お客様にお届けしたり、食べたり食べてもらったりと有機農業にかかわっていますが、有機農業が広まっていくためにいろいろと課題を感じてもいます。
とてもよいものをつくる農家さんでも、市場では有機のものの値段がつきにくいことが多いために自分で販路を開拓せねばならず苦労されていること。
また、有機農業でつくられた野菜を買いたいと思っていてもスーパーに売っていなかったり、スーパーの担当者も仕入れたいと思っていてもどこから仕入れればよいかわかっていなかったり。
少量になりがちで物流コストがかかって。結果的に値段も高くなりがちであることなどなど。
流通をやっているぼくらがもっとがんばっていかないといけないところではあります。
そんな中、この有機農業の日にそうした課題を少しでも解決したいと思いこっそり開発していた、生産者さんと買い手をつなぐサービスfarmO(ファーモ)のサービスを開始しました。
農家さんにとって販路開拓を楽にやってもらい栽培に集中できるようにしたい、買い手(これは、現状ではスーパーさんやレストランさんなど法人さんに限らせてもらっています)さんが仕入先を探すのを便利にしていけるようなものです。生産者さんも買い手さんも無料で使えるようになっています。
詳しくはこちら→farmO(ファーモ)
みなさまのご要望を受けてより便利に使えるように改造中です。生産者の方や買い手さんはぜひ使ってみてください。そうでないかたはお知り合いの生産者さんや買い手さんに紹介してみてください。
持続可能な農業がひろがって、よいお野菜がいろんなところで買えるようになるとしたい、と考えています。
有機農業の日 集合写真
(壇上から撮った集合写真。いろんな方々と出会えました)