はじめまして、坂ノ途中スタッフのメイです!
25歳女子、名古屋生まれの名古屋育ちなのですが、「有機農家になりたい!」と思い京都に移住。
坂ノ途中では、出荷や事務のアルバイトをしています。
仕事でも休日でも、常に野菜と関わりながら過ごして約一年。
この春からいよいよ、農家デビューすることが決まりました!
農業を始めるにあたって、色々なできごとがありました。
そんな農家になるまでの道のりを、皆さまにこのブログでお伝えしたいと思います。

畑は、こんな感じの山奥にあります。
 
そもそも、なぜ有機農業がしたいと思ったのか?
私のように若い新規就農者で、有機農業をやりたいという人は増えているようですが、それでも今の農業の主流は、農薬や化学肥料を使用する慣行農業。だから、なぜ?と色々な人に聞かれます。
理由は人それぞれだと思いますが、私の場合、今思えば三つのきっかけがありました。
 
一つめは、自然が好きで生き物の仕組みに興味があったこと。
森や川など自然の中で遊ぶと開放的な気分になるし、山を歩くと気持ちが安らぐ。
生き物がたくさんいる中に自分がいるという感覚は、なんとも言えないものがあります。
大きな生き物から小さな生き物、動物や植物、すべての生き物が関わり合い、絶妙なバランスで生態系を作っている。
生き物の体の中にある様々な器官や、細胞の中で起こる反応、色んな歯車が見事にかみ合って生きている。
もともと食べることが大好きだった私は、人間が食べ物を体内でどう使っているのかをはじめ、動物や植物の生理、そして微生物との関わりについて知っていく中で、あまりにも理にかなった生き物の奇跡的な仕組みに驚嘆しました。
そして、もっと知りたい、もっと身近に感じたいと思うようになりました。
 
二つめは、「もったいない」が嫌だったこと。
子どものころから物を無駄にすることが嫌いで、親からも「もったいないおばけ」と言われていた私。
当時、毎週欠かさず見ていたお気に入りのテレビ番組がありました。江戸時代の人々の暮らしを紹介する、という番組です。
昔の人々は身の回りにある資源を無駄なく使い、循環させて生活をしていたといいます。
今の生活は、便利さを追求するあまり、「もったいない」と感じてしまうことが多くあります。
そんな中で私は、昔の人々の「もったいない」のない生活を作る、循環の仕組みに憧れを抱きました。
 
三つめは、持続可能な生活をしたいと思ったこと。
今のような暮らしをずっと続けていたら、いつか資源が枯渇してしまう、とよく言われます。
農業でも、今使っている資源の値段はどんどん上がるかもしれないし、いつまでもあるとも限りません。
あるものを循環させて営む農業ならば、そんな状況がもしやって来たとしても、持続させることが可能だと思います。
また仕事に関しても、どんな状況でも生きていけるスキルを身に付けたいと思い、生きるための原点である「食」をつくる農業に行きつきました。
 
生き物の仕組みを学びながら、あるものを無駄なく使って、食べ物を作るというどの時代にも欠かせない仕事をしたい。
そんなわけで、有機農業という結論にたどり着いたのです。
 

今は仕事の合間合間に、坂ノ途中のお取引農家さんで勉強させてもらいながら、畑の準備中です。
また様子をお知らせいたします!お楽しみに!