こんにちは、広報くらたです。
梅が次々咲いています。わたしの家の周りはなぜか梅の木が多く、道々とてもいい香り。
平安時代から「春の夜のやみはあやなし梅の花 色こそ見えね香やはかくるる(春の夜の闇は無意味なものだ。梅の花の色こそ隠すけれど、香りまでは隠しきれないのだから)」とうたわれているように、夜道にただようやわらかな香りはまた格別なものです。
今週は、いろいろなネギのご紹介です!九条ネギ、下仁田ネギ、丹波太ネギ…ネギの世界もなかなか個性豊か。薬味にした時のツンと来る香りも、火を通した時のとろっとした甘みも、どちらも魅力です。寒さで甘みの増したネギたちをお楽しみください!
 

*いろいろなネギたち*

 
ネギはヒガンバナ科の野菜(分類の仕方によっては、ユリ科やネギ科とされることもあります)。タマネギやニラ、ラッキョウの仲間です。
中国西部から中央アジアが原産とされ、日本へは奈良時代に渡来したといわれる、とても歴史の古い野菜です。
もともとは、温暖で耕土の浅い関西では葉ネギ(青ネギ)、寒冷で耕土の深い関東では土をかぶせて栽培する根深ネギ(白ネギ)が主流でしたが、人の移動や輸送の発達により、現在では料理に合わせて、両方を使い分けるようになっています。
坂ノ途中が扱ういろいろなネギたちから、一部をご紹介いたします!
 
九条ネギ

葉ネギの代表格。現在の京都市南区九条のあたりで育てられていたことからその名がついた、「京の伝統野菜」のひとつです。
葉がやわらかく、薬味に炒めもの、ネギ焼き、ぬたにもおすすめ!香りとうまみがしっかりしたネギです。
 
下仁田ネギ
根深ネギの一種で、群馬県下仁田で古くから栽培されてきた品種です。白い部分がとっても太い!
お鍋やスープにことこと煮たり、オーブンやグリルでじっくり焼いたりすると、柔らかくとろける食感になります。
 
丹波太ネギ

白い部分が太めで、青い部分も食べごたえのある立派なネギです。
丹波太ネギを生産されている農家さん、兵庫県丹波市の「丹波みやざきふぁーむ」さんの畑は、1月の大雪で畑が埋まってしまいました。
上の写真は、雪をどけて収穫してくださったネギ畑の様子。雪の重みで折れてしまったネギたちは、見た目は少し悪いですが、寒さの中踏ん張ってくれたおかげでとても甘くなりました!
 
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今週のレシピは、ネギを使ったシンプルなぬた。あわせてご覧ください~!
それでは、また来週!