こんにちは、広報くらたです。
さ、寒いですね。。東京の都心でも、先週積もった雪が珍しく1週間近く経っても溶け残っていましたが、そこにまた寒波…!まさしく冬将軍です。「冬将軍」という言葉は、ナポレオン軍が、1812年、遠征先のロシアの猛烈な寒さに負け撤退したことから生まれた言葉なのだそうです。ロシアを守ったこの厳しい冬を、イギリスの新聞が「将軍」とたとえたそう。ロシアのマイナス10度20度という寒さからすれば東京の冬は「将軍」には程遠いのでしょうが、でも、寒い。。             
今週は、そんな寒さ厳しい季節の味方!ショウガをピックアップします。深い香りと辛味がたまりません!レシピは、冷えた体を芯からほっこりあたためてくれるスープです。とってもおいしいショウガを出荷してくださっている農家さん、高知県本山町のさとうベジファーム 佐藤さんご夫妻もご紹介します!     
***ショウガ***

ショウガは、熱帯アジア~東南アジアあたりが原産とされるショウガ科の野菜です。紀元前3-5世紀ごろにはインドや中国で食用・医薬用として使用されていました。日本に渡ってきたのは2-3世紀ごろのこと。薬味に、料理の下味に、酢漬けやお菓子、飲み物にと、私たちの食生活に欠かせない存在ですね。
ショウガには様々な効能がありますが、生と、加熱・乾燥させたものでは成分が変化し逆の力を発揮します。生では血行を促進し、体内の熱を下げる効果が、加熱すると胃腸の壁を刺激し体内の温度を上げる効果があります。風邪の引きはじめには生のショウガ、冷え対策にはショウガ湯やショウガチップス、お鍋、ご飯と一緒に炊き込んだりが◎です。成分は皮付近に集中しているので、ぜひ皮ごと使ってくださいね。
ショウガの農家さんが作るジンジャーシロップもおすすめ!

ショウガときび砂糖だけで作られた、ピリっとした香りと甘さのバランスが抜群のシロップです。お湯割りやソーダ割り、ショウガ紅茶にするととってもおいしいですよ。
*ショウガとジンジャーシロップは、お野菜セットに追加でご注文いただけます!*
Mail:[email protected] Tel: 075-200-9773 までご連絡ください。
●ショウガ:100g/袋:325円(税別)
●さとうベジファームさんのジンジャーシロップ
大(250cc):850円(税別)、小(50cc):350円(税別)

**千切りショウガ、ネギと焼き梅干しのスープ** 
ヨヨギのはらだが考えました!

1、白ネギ(長ネギ)2本(200g)を斜め切りに、ショウガ40gを皮ごと千切りにする。
2、鍋に生しぼりごま油少々を熱し、①と塩ひとつまみを加え、弱火でじっくり蒸らし炒め。
3、2に充分火が通ったら、昆布だし400mlを加えて煮込む。
4、梅干しをちぎり、フライパンで焦げ目がつくまで弱火で焼く。
5、3に2を加え、醤油とみりんで味を調えたらできあがり!ちぎった海苔も合いますよ◎
●はらだのこぼれ話●
ショウガに含まれるジンゲロールという成分(ショウガの辛味成分)は、火を通すことでショウガオールという体を温める成分に代わります。ジンゲロールは皮付近に多く含まれているので、今回は皮をむかないレシピにしました。
***農家さん紹介 さとうベジファーム 佐藤健二さん、晶さん***
ショウガを届けてくださっている、高知県本山町のさとうベジファームさん。健二さんと晶さんの夫婦二人三脚の農場です。健二さんは、東京の電機メーカーで15年勤めたのち、自然に近い仕事を志し高知の有機農業の学校へ。2007年に就農されました。晶さんはブータンやタイなどでの農業関係の仕事や、日本の種苗会社での仕事を経て、2007年に高知へ。健二さんの育てた野菜を使った加工品を主に担当されています。ご紹介したジンジャーシロップは、晶さんがひとり奮闘して作っていらっしゃいます!

畑のある本山町は、四国のちょうど真ん中あたりに位置します。写真のように山に囲まれ水も空気もきれいな、晶さん曰く、「ブータンみたいなところ」です。畑の周りの刈り草や、地元で作られた米ぬかなどを発酵させた肥料を用いる、地域資源を生かす土づくりに取り組まれています。ショウガは、4月に植付け、10月に収穫。味が乗るよう、霜が降りる直前まで土の中で待って、ギリギリのタイミングを見計らって掘り上げているそうです。大切に育てられたショウガは、香りも風味も豊か。自然の恵みと、佐藤さんご夫妻の想いが詰まっています。お子さんも一緒にお手伝いしているそうですよ!

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それでは、また来週!