こんにちは!ヨヨギのそばを走る井の頭通りのいちょう並木が、きれいに色づきました。ギンナンはなかなかに香りがきついですが、宮沢賢治の「いちょうの実」を読むと、なんだか少し愛らしく見えてきます。母(=いちょうの木)からこどもたち(=ギンナン)が一斉に巣立つ(=落ちる)朝を描いたお話です。刻一刻と明ける秋の清冽な空の下、旅立ちの不安と希望を次々口にする黄金色のこどもたちがとってもかわいいんです。シンプルですがそれはそれは美しい物語です。
今週は、ぱっと目を引くピンク色と細長い形が特徴の、飛鳥あかねカブをピックアップします!カブやダイコンたち、寒くなってどんどん味がのってきていますよ◎定番、でもちょっぴり冬らしいお漬物のレシピをご紹介しています。京都のタキイ種苗さんとのコラボ企画、タキイさん品種のお野菜BOXのお届けもスタートしました!
***飛鳥あかねカブ***
カブはアブラナ科の野菜です。原産地は中央アジアもしくは、そこに地中海沿岸を加えたあたりと言われています。日本には弥生時代に入ってきたとされ、8世紀に編まれた日本書紀にはすでに、主食を補う野菜として登場しています。また、春の七草のひとつ、「すずな」はカブのこと。古くから日本人の生活に根差した野菜であったことがうかがえます。長い歴史の中で、日本各地で様々な品種のカブが生まれました。その数、約80種類にものぼります。今週のピックアップ「飛鳥あかねカブ」も、そのひとつ。
 図1
飛鳥あかねカブは、奈良の伝統野菜です。奈良県山添村の片平地区で古くから栽培されてきた品種で、この地域で育ったものは特に「片平あかねカブ」という名で呼びます。皮は鮮やかな美しいピンク色、中は右の写真のように、白に少しピンクのさしが入っています。ぎゅっと詰まったしっかりした肉質で、優しい甘みがあります。色ももちろんですが、魅力はその歯ざわり!カリッとしてとても歯切れがいいんです。食感をそのまま楽しめる、お漬物やマリネがおすすめ。酢に漬けると全体に赤色が回ります。生のままスライスやスティックにしてサラダにも!
**飛鳥あかねカブの甘酢漬け・ゆず風味**

1、カブの塩漬けを作ります。飛鳥あかねカブの葉をざく切りに、カブは乱切りにして、重量の2%の塩をもみこみ1日おきます。
2、甘酢を作ります。酢:砂糖=2:1の割合(甘さ控えめの割合です)で鍋に入れ弱火にかけます。砂糖がとけたら火を止めて、粗熱をとります。
3、ゆずの皮をピーラーで薄くむいて、千切りにします。
4、1の水気をよく絞って、甘酢に漬けこみます。3も加えて1日ぐらいおき、味がなじんだらできあがり!
甘酢の酢と砂糖の割合は、1:1~1:2の間ぐらいがおすすめ。ぜひ、お好みの甘さを見つけてくださいね◎
***タキイ×坂ノ途中 お野菜BOX お届けスタートです!***

 京都のタキイ種苗さんとのコラボ企画、タキイさんのおいしい健康野菜シリーズ「ファイトリッチ」品種を中心にしたお野菜BOXのお届けが始まりました!
 ルテインが豊富であくの少ない「弁天丸」ホウレンソウ、アントシアニンが豊富で茎が美しい赤紫色の「紅法師」赤ミズナ、リコピンとカロテンをバランスよく含む「京くれない」ニンジンなどのファイトリッチ品種を中心に、タキイさんの品種7~8品目を詰め合わせた、彩り豊かなセットです。タキイさんからの、お野菜ジャムと紅法師の種(栽培ガイドつき)のプレゼントも!ぜひお試しくださいませ。
【タキイ×坂ノ途中お野菜BOX】
お値段:2,400円(税抜き) ※12月までの期間限定です。最終お届け日は12/28(水)です。
このセットのご注文に合わせて、定期宅配のスケジュール変更も承ります!
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それでは、また来週!